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【注目トピックス 市況・概況】後場に注目すべき3つのポイント~激戦州でのトランプ氏優勢で、日経先物の日中値幅は970円に

2016年11月9日 12:31


9日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

・激戦州でのトランプ氏優勢で、日経先物の日中値幅は970円に
・ドル・円は101円50銭付近、ドル急落、米大統領選でクリントン氏苦戦受け
・伊藤忠、ソニーなど9社の目標株価変更


■激戦州でのトランプ氏優勢で、日経先物の日中値幅は970円に


日経平均は大幅に下落。382.48円安の16788.90円(出来高概算15億3000万株)で前場の取引を終えた。8日の米国市場は前日の大幅上昇の反動もあって売りが先行したが、米大統領選でクリントン氏が優勢との観測が強まると、安心感から買い戻しの流れとなった。これによりシカゴ日経225先物清算値は大阪比110円高の17310円、円相場は1ドル105円台前半と円安に振れて推移するなか、買い先行で始まった。

その後は米大統領選の開票結果が伝えられる中で荒い値動きとなり、前場半ばには一時17427.71円まで上げ幅を広げる場面もみられた。しかし、激戦州でのトランプ氏優位との報道が伝えられるなか、前引けにかけて急速に弱含む格好となった。為替相場も1ドル102円台と円高が強まるなか、日経平均はあっさり直近安値を割り込んでいる。

セクターでは33業種全てが下げており、海運、輸送用機器、ゴム製品、ガラス土石、その他金融、繊維、証券の弱さが目立つ。東証1部の騰落銘柄は、値下がり数が1800を超えており、全体の9割超を占めている。

予想はされていたが、米大統領選の開票報道を受けて過剰に反応する展開をみせている。日本時間12時時点ではトランプ氏139、クリントン氏104(12時25分時点ではトランプ氏168、クリントン氏109)となっている。フロリダ州(選挙人29人)では開票率91%でトランプ氏が優勢となるなか、市場はネガティブな反応を占めているようである。午後もこの状況が続くと考えられ、トランプ、クリントン、のワードに対してアルゴリズムが発動する格好から、引き続き荒い値動きになりそうだ。

何より英国のEU離脱問題(ブレグジット)の時も、予想外のなかで波乱展開(日経平均は9%を超える下落)となったこともあり、過剰に反応している面はある。日経225先物はランチタイムで16480円まで下げており、日中値幅は970円と大きく振れている。


(株式部長・アナリスト 村瀬智一)



■ドル・円は101円50銭付近、ドル急落、米大統領選でクリントン氏苦戦受け


9日午前の東京外為市場では、ドル・円は急落。米大統領選で民主党クリントン候補の苦戦が伝えられ、同氏の勝利を見込んだドル買い・円売りが巻き戻された。現地時間8日に投開票された大統領選は現在開票作業が進められており、共和党トランプ候補の大健闘により重要州で勝利し優勢とみられていたクリントン氏は苦戦。また、議会選でも共和党が多数派を維持する見通しとなっている。

選挙前はクリントン氏優勢が伝えられていたことから、市場では「予想外の大接戦」(ある市場筋)との声が聞かれる。こうした展開を受けリスク回避の動きが広がり、ドルは105円台から一時102円付近まで急落。「短期的には100円台までの下落を想定しており、実際にクリントン氏敗北の場合はもちろん100円割れ」(同)との見方が広がっている。

一方、菅官房長官は定例会見で「市場に過度な動きがあるか注視したい」と述べ、市場の不安を和らげている。結果判明までは時間外取引の米株式先物をにらみながら、神経質な展開が続くだろう。

ここまでのドル・円の取引レンジは102円05銭から105円47銭、ユーロ・円は114円01銭から116円02銭、ユーロ・ドルは1.0990ドルから1.1166ドルで推移した。

12時29分時点のドル・円は101円50銭、ユーロ・円は113円91銭、ポンド・円は126円89銭、豪ドル・円は77円34銭で推移している。


(為替・債券アナリスト 吉池威)



■後場のチェック銘柄


・伊藤忠<8001>、ソニー<6758>など9社の目標株価変更

・JHD<2721>、ウィルG<6089>、ユニマットRC<9707>がストップ高

※一時ストップ高(気配値)を含みます

・菅官房長官
「市場に過度な動きがあるか注視したい」

・クーレECB専務理事
「銀行融資の規模拡大と質的向上を十分促しており、全般的な影響は当面プラス」




☆後場の注目スケジュール☆


<国内>
・14:00 10月景気ウォッチャー調査・現状(予想:44.4、9月:44.8)


<海外>
・米大統領選関連

<WA>

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