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【注目トピックス 日本株】【FISCOソーシャルレポーター】個人投資家元・社長:新たなインバウンド需要を開拓!再生医療関連銘柄を深掘り特集

2016年11月11日 13:54



以下は、フィスコソーシャルレポーターの個人投資家元・社長氏(ブログ「元投資顧問会社社長のチラシの裏」)が執筆したコメントです。フィスコでは、情報を積極的に発信する個人の方と連携し、より多様な情報を投資家の皆様に向けて発信することに努めております。

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※2016年11月10日15時に執筆


今後の日本の新たなインバウンド需要の一翼を担う可能性が高い医療ツーリズム。

今回は、再生医療関連銘柄をピックアップして深掘り解説していこうと思います。


■再生医療とは?
事故や病気などで失われた臓器を、特殊な細胞を用いて再生させる治療を行うことを、一般的に再生医療といいます。

特殊な細胞を培養し、失われた臓器を再生させ、再生した臓器を再びその個所に移植し、正常に動き出すようにするというのが再生医療の一例です。

皮膚の培養という形ではすでに実用化も進んでおり、ヤケドなどで皮膚を失った人に皮膚を移植する場合などに用いられています。

動物実験のレベルでは骨の細胞から歯を再生するなど、人間で実用化されれば多くの人が利用するであろう技術の実用化のための実験が日々行われています。


■ES細胞とiPS細胞
この再生医療になくてはならない存在が、ES細胞とiPS細胞の2つ。

▽ES細胞とは?
ES細胞は胚性幹細胞と呼ばれており、受精卵を使用します。

ES細胞は比較的容易に手に入れることができる一方で、赤ちゃんの元である細胞を使うことへの倫理的反発が大きいこと、また、他人のES細胞を用いる場合に拒絶反応が大きいことから活用方法は限定的となっていました。そこで注目されたのがiPS細胞です。

▽iPS細胞とは?
iPS細胞は皮膚の細胞などから取り出すことが可能なため、ES細胞のような倫理的な反発はまず起こりません。加えて、自分自身のものを使うことができるため、移植時の拒絶反応も少ないのが特徴です。

しかし、iPS細胞のガン化という問題もあるなど、まだまだ研究途上にある細胞です。


■再生医療の市場規模と今後の課題
再生医療の市場規模は、日本では2020年でおおよそ1000億円程度に達すると想像されています。同時期の世界では1兆円を超える規模が想定されており、全世界の約10分の1の市場規模に食い込めることが予想されています。

10分の1という割合は今後も変わらないことが予想され、2050年にようやく日本も1兆円を超える規模となっている中、世界では10兆円を超える規模になっているという試算が出ています。

ヨーロッパでの拡大以上に新興国での市場、需要拡大が考えられるため、新興国への投資という可能性を見出すことができます。

再生医療の課題としては、そのコストの高さといえるでしょう。再生医療を実用化させる場合、乗り越えなければならないのは人間に対する実験、いわゆる治験と製造コストです。特に治験は慎重に行う必要があり、現状よりも半分以下の値段でやっていくことが求められています。製造コストに関しても、製造工程の効率化などを図ってコストを減らす必要があります。


■日本が今後力を入れるべき、医療ツーリズム分野
普段住んでいる国と違う国や地域に一定期間ステイしながら医療サービスを受けることを、医療ツーリズムと言います。

例えば、韓国は整形大国であり、腕利きの医者が多くいることから諸外国から韓国に渡り、整形手術を受ける人が多く存在します。

日本も、もはや医療ツーリズムとは切っても切り離せない間柄となっており、専用のホテルに宿泊し、優雅に食事をしながら、最新鋭の機材とスタッフによって医療サービスを受けることのできる施設も近年登場しています。

再生医療に関しても日本がリードしていくことになれば、今後、日本で再生医療の治療を受ける外国人が急増することが予想されます。

こうして医療ツーリズムで積極的に多くの外国人を日本に招き入れることができるようになれば、新たなインバウンド需要の創造に繋がっていく事、間違いなしでしょう。


■再生医療関連銘柄
細胞を培養する事業、その培養をするための材料を作る事業、培養装置、検査機器の製造に関する事業、保険やインフラ、医療に関する材料などを提供する事業など、再生医療には多岐にわたる業種の企業が可能性を見出そうとしています。

こうした再生医療に関わる企業群を、再生医療関連銘柄と考えることが出来ます。

再生医療そのものに関わる会社、そのサポートをする会社、このいずれは相互関係にあるため、どちらかで再生医療に関する新発見があれば、連動して株価が引き上げられることになります。それぞれの企業が何をして、どのような製品が開発されるかで再生医療にどう寄与するのかを想像して、慎重に企業分析を行っていく必要があります。

例えば、製薬会社や医薬品メーカーを考えてみて下さい。日本の医薬品メーカーでも大衆薬向けの企業や、再生医療など高度の医療などに特化した企業と分かれており、近年は会社同士での提携や部門売却が行われ、再編が急ピッチで進んでいます。

これらの医薬品メーカーは再生医療と若干遠い位置にいますが、再生医療が確立すればそれ用の医薬品開発に取り組む必要があります。再生医療に力を入れている企業、入れようとしている企業は今後の需要拡大の恩恵を受けることが濃厚といえます。

また、再生医療の分野は潤沢な資金が必要となることが多く、経営体質を強化しようとする動きが活発になります。特に世界で戦うためにこうした同業他社の合併、提携は起こりやすくなっており、世界には負けない技術をその企業が持っているかどうかも再生医療関連銘柄を選ぶ際には重要です。

ということで、具体的に再生医療関連銘柄をチェックしていきましょう。


▽メディネット<2370>
再生医療関連銘柄でまず注目したいのが、東大医科研発のバイオベンチャー企業、メディネット<2370>です。

ガンの免疫細胞医療の草分け的存在で、再生・細胞医療製品の受託製造事業の核に据え、医療機関などへ細胞培養技術者の派遣事業を行っている企業となります。

現在は細胞培養化工と細胞医療製品を事業の2本柱とするべく業態転換を行っている最中となります。


▽富士フィルムHD<4901>
iPS細胞の開発と製造のリーディングカンパニー、再生医療製品を手掛けている米バイオベンチャー、セルラー・ダイナミクスを子会社に持つのが富士フィルムHD<4901>。

自家培養表皮や軟骨、角膜上皮を開発するジャパン・ティッシュ・エンジニアリング<7774>も子会社に持っており、再生医療関連の今後の主役と考える人も多い企業です。


▽アイロムHD<2372>
日米で、iPS細胞の作製方法の特許を取得したアイロムHD<2372>。

医療機関向けの治験支援が主力の同社ですが、臨床様iPS細胞を作成する技術を用い、細胞の製作や製造、販売も行っています。

茨城県つくば市には、iPS細胞の量産工場も建設。先端医療への取り組みを本格化させてきている企業のひとつです。


▽その他の再生医療関連銘柄一覧
テラ<2191>
新日本科学<2395>
キリンHD<2503>
宝HLD<2531>
グンゼ<3002>
コスモバイオ<3386>
帝人<3401>
セーレン<3569>
T&C<3832>
住友化<4005>
日産化<4021>
カネカ<4118>
協和キリン<4151>
三菱ケミHD<4188>
住友ベ<4203>
アステラス<4503>
大日本住友<4506>
田辺三菱<4508>
科研薬<4521>
ロート<4527>
テルモ<4543>
JCRファ<4552>
第一三共<4568>
大塚HD<4578>
サンバイオ<4592>
ヘリオス<4593>
資生堂<4911>
タカラバイオ<4974>
リプロセル<4978>
古河電<5801>
渋谷工<6340>
日立<6501>
パナソニック<6752>
ソニー<6758>
日本トリム<6788>
日本光電<6849>
ホトニクス<6965>
川重<7012>
島津<7701>
PSS<7707>
ニコン<7731>
オリンパス<7733>
ノーリツ鋼機<7744>
Jティッシュ<7774>
セルシード<7776>
3DM<7777>
大日印<7912>
ニッピ<7932>
ニプロ<8086>
MS&AD<8725>
日立物流<9086>



当ブログでは、個人的に注目しているテーマ関連株の深掘り、個別銘柄の考察、世界経済の今後の流れ、投資全般に役立つ情報を定期的に発信しています。チャート画像付きでの解説などもありますので、ブログも併せてお読み頂けますと幸いです。

「投資顧問会社社長 ブログ」で検索してもらえれば、当ブログ「元投資顧問会社社長のチラシの裏」が出てくると思います。


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執筆者名:元・社長
ブログ名:元投資顧問会社社長のチラシの裏

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