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【注目トピックス 経済総合】NYの視点:イエレンFRB議長の財政拡大への見解次第で利上げペース見通し引き上げも

2016年11月17日 7:52


イエレンFRB議長は17日に経済合同委員会で証言を予定している。委員会は声明の中で、イエレン議長の証言テキストは、米国東部時間17日午前8時に公表する予定だと発表。イエレン議長はこの証言で、利上げやインフレに関するFRBの見解が明確化される可能性がある。また、トランプ次期大統領が掲げている財政拡大策に関するコメント次第では、2017年の利上げペース見通しが引き上げられる可能性もある。

FRBのフィッシャー副議長は先週の講演で、財政拡大は今まで停滞していた生産性を押し上げることができると歓迎。セントルイス連銀のブラード総裁もロンドンでの講演で、トランプ次期政権が掲げている歳出拡大が中期的に成長を押し上げる可能性があると述べた。ボストン連銀のローゼングレン総裁は「市場が判断している12月の利上げは妥当に思える」と言及したほか、財政拡大が一段と速やかな利上げにつながる可能性を指摘。カシュカリ米ミネアポリス連銀総裁も、「財政拡大はFRBの2つの責務で目標達成を支援する」とした。

2016年の連邦公開市場委員会(FOMC)投票権を保有し、前回9月会合でも利上げを主張し据え置き決定に反対票を投じたメスター・クリーブランド連銀総裁はロイターとのインタビューで、「今利上げすることが適切だ」としたほか、「トランプ氏勝利に過剰反応すべきでない」と慎重ながら、「利上げの道のりは財政政策次第」と述べている。政府の財政拡大は、ほぼ限界に近づいていた中央銀行の金融刺激策への依存度を軽減すると全般的にFOMCメンバーは歓迎ムード。

米労働市場が順調に回復を続け、FRBの責務目標である最大雇用の水準またはその水準にかなり近づいたと見られている。賃金も上昇。今まで、米国の景気を抑制してきた製造業活動も改善の兆しが見られるほか、輸入インフレも下げ止まりの兆候が見られるなど、12月の利上げのさらなる条件がそろった。10月の米国小売売上高も予想以上の伸びとなり、連邦公開市場委員会(FOMC)の見通し通り年後半の景気が加速している可能性が示された。加えて、来年に向けてトランプ次期大統領がキャンペーンで掲げていた財政拡大や減税など、景気刺激策が現実に実行されると、米国の経済は3-4%の成長も夢ではなくなる。エコノミストは財政政策が効力を発揮するには時間がかかるため、成長ペースが加速するのは2018年と見ている。

多くのエコノミストは2018年半ばまでにはトランプ指名の理事が占めることになると予想。イエレンFRB議長は2018年2月、フィッシャー米FRB副議長は2018年6月にそれぞれ任期を迎える。

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