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【注目トピックス 日本株】ボルテージ Research Memo(4):“新展開”と“新規モデル”の収益化に向けた仕組みづくり

2016年11月18日 16:04

■ビジネスモデル改革プラン『3年戦略』を発表

(4)“新展開”と“新規モデル”強化の具体的施策

ボルテージ<3639>の2017年6月期第1四半期の決算発表においては、“新展開”と“新規モデル”の強化について具体策が語られている。“新展開”は、現状では日本語版恋愛ドラマアプリをそのまま北米向けに翻訳した“L10N”と、『ダウト~嘘つきオトコは誰?~』の仕様をベースに、ストーリーに調査・審判などの要素を加えた“シーク”の2つが該当している。これらは単月では黒字の月もあるなど、収益化まで最も近いところに位置している。

“新規モデル”は数年前から取り組んでいる“DRAGON”、“US REAL”の北米向けシリーズや国内男性をターゲットにした“サスペンス”のほか、2016年6月期第4四半期に新規投入した“パズルアクションゲーム”、及び今後投入を予定している“モーション”が含まれている。これらは“新展開”に比較すれば収益化にはまだ時間がかかる存在だ。

“新展開”と“新規モデル”の両者に共通するのは、過去において事業の進め方が成功パターンを確立した“既存展開”と同じやり方をしたために収益化が遅れているということだ。そこで同社は最終的な収益化まで見据えたかたちで、「小さく探索」、「小さく実験・選別」、そして「大展開」をキーワードに、リスクを抑えた事業運営の仕方を徹底する方針だ。

具体的には、「小さく探索」では、これまでは新規コンテンツのローンチにあたり初期制作費に1億円近い費用をかけることも珍しくはなかったが、それを少額に抑えてまず市場に投入し、ユーザーの反応を見ながらブラッシュアップを行う。換言すれば、100点満点の90点まで作りこんでからローンチするのではなく、50点~60点レベルでローンチし、反応を見ながら90点まで作りこむというスタイルへの変更だ。「小さく実験・選別」では、少額で作成されたプロトタイプの中から事業性を見極め、収益モデルとなるものを選別し、育てていくこと、また、育成段階においても撤退のルールを明確に設定し、赤字が無用に膨らむリスクを抑えた開発・運用を行うことが示されている。こうした考え方は制作だけにとどまらず、広告宣伝も含んだ一連のプロセスすべてに適用が徹底される方針だ。そして最後の「大展開」では、これまで育ててきた収益モデルをシリーズ展開していくことで利益面での最大化を図るとともに、将来性の高い収益モデルに経営資源であるカネ・ヒトの集中投下を行うことで、一気呵成に収益の創出を推し進めていく。

弊社では、「新展開」と「新規モデル」についてのこうした施策は、非常に有効であると期待している。過去の失敗の原因分析とそれへの対策が、きちんとマッチしていると評価できることが理由の1つだ。また、それを実行するベースとなる仕組みとして、前述した事業区分の細分化や15の自律組織の設置という組織改革を行っている点が理由の2つ目だ。改革が大掛かりであればあるほど、各レイヤーの諸施策に1本の筋が通って一貫性があることが重要だと弊社では考えており、その点で『3年戦略』は今後の変革に期待が持てると考えている。

同社がこうした難しいチャレンジをするうえで、人材育成も同時に行わねばならない点について、リスクと感じる向きもあるかもしれない。しかし弊社では、若手主体の同社にとって人材育成の投資(あるいはリスク)はどこかでは負わねばならないものであり、だからこそ、収益化に至るまでのトライアンドエラーを想定した「ミニマム」、「小刻み」のコンセプトでの事業推進策は有効だと評価している。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)

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