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5分足を使ってエントリーチャンスを増やす
 子育てが忙しい主婦の私は、1日中パソコンのモニターを見ることはできない。当日中に手仕舞うデイトレードが基本となる。これまでは、1時間足と15分足を組み合わせたチャートを使ってトレードしていたが、夜、2時間ほどパソコン画面の前に座っていてもエントリーのサインが出ず、何もせずに終わることがたびたびあった。「このままではマズイ」と感じて、もっと短い時間のローソク足を使ってエントリーのチャンスを増やすことを考えた。それが5分足を使ったトレードを始めるようになったきっかけだ。
 資金管理に関しては、従来どおり、毎月100万円の投資資金を用意し、月100万円の利益を出すことを目標としたのだが、本格的に5分足トレードを始めた08年9月からの3か月間は目標を達成することができている。
(12月と09年1月は原稿の執筆などで忙しく100万円は達成できなかったがプラスは維持)。
 5分足トレードを続けていて発見したことがある。それは、思いのほか相場が冷静に見られることだ。日足や1時間足を見ていると、数日前あるいは数週間前からの値動きを見ることになる。すると、例えば「これだけドルが下がったのだから、ここからショート(売り)するのは怖いな」といった「ヘンな値頃感」を持ってしまいがちだ。しかし、そうした長い足ベースで大きく下げているように見える相場でも、5分足で見るとそうした要素は薄れ、感情的な割安感、割高感などを感じることなく、冷静に相場を見られるのだ。これからFXを始めようとする初心者の人にも、5分足トレードは向いているかもしれない。
トレンドの最初に乗るためのコツ
 私が実践している5分足トレードでは、ローソク足チャートに加えて、「ボリンジャーバンド」「RCI」「RSI」「MACD」の4つのテクニカル指標を使う(下囲み記事参照)。まず、±3σシグマ(標準偏差)までを表示したボリンジャーバンドを見て、真ん中のミドルライン(移動平均線)の傾きをチェック。ミドルラインが横ばい状態にあるときに、エントリーの準備をする。ミドルラインに傾きが出ているような時は、すでに相場に明確なトレンドが出ているので様子見だ。私はトレンドの最初に乗りたいタイプなので、相場が落ち着くまで、いったん待つのである。
 ボリンジャーバンドのミドルラインが横ばい状態にあり、ローソク足が買われすぎ、売られすぎの状態を示す±2~3σのゾーンに入ってきた時が、反転狙いの逆張りエントリーのタイミングである。その状態で、ローソク足が「上ヒゲ」または「下ヒゲ」といったトレンド反転のサイン(右図参照)を出し、さらに、RCIが80%以上の天井圏、またはマイナス80%以下の底値圏から反転する兆しを見せたときにエントリーするようにしている。ポイントは、複数のサインが出た時を狙うことである。
 横ばい状態のミドルラインが、傾きを見せ始めたら、今度は順張りのトレンドフォローを狙う。このケースでは、ローソク足とボリンジャーバンド、MACDでトレンドを判断し、RCIとRSIでそのトレンドが「ダマシ」になっていないかをチェックする。
 まず、ローソク足がボリンジャーバンドのミドルラインを下から上に、あるいは上から下に抜けていくと同時に、ミドルラインが傾き始め、さらにMACDが同じ方向に動きだしたら、その方向で順張りのポジションを取る。その際、RCIとRSIで相場の状態をチェックするのだが、特にRCIの短・中・長期の3本の移動平均線の位置関係に注意する。例えば、短期線が100%に近付いていても、中・長期線が底値圏にあれば、いったん下げてもすぐに上向く可能性があるからだ。
 なお、5分足トレードでは、たとえ1日30分のトレードでもエントリーのタイミングが多くなるので、あわてずに、明確なサインが揃うまで待って、自信がある時にだけエントリーをすることをオススメする。これが、勝率を上げるコツである。

「マネーポスト」2009年3月号に掲載

 

ボリンジャーバンド・RCI・RSI・MACDなどなど。テクニカルが充実のエース交易