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鳥居さんのノートの実例。「今週の目標」→「今日の重要指標」→「トレードの内容」→「反省と気づき&今後の作戦」→「目標達成度」の順に記入している。「これからノートを付けようという人は、通貨ペア、取引価格、枚数、エントリーの理由といった、トレードの内容だけでもいいでしょう。とにかく記録を始めることが大事」

「印象に強く残るトレードは、文字の記録だけでなく、チャートも保存しておきたい。自分のトレードを振り返る際、チャートの方がトレード理由などを思い出しやすい」。鳥居さんは、5分足トレードに慣れるために、プリントアウトしたチャートの一部分を隠して、次はどう動いたかを思い出す練習をしたという。「シャドーボクシングならぬ〝シャドートレード〟。チャートと仲良くなると、いろんな気づきがある」

勝ち組とレーダーの全員が実践
  • 私が、これまでコンスタントに利益を上げることができたのは、資金管理を徹底しながら、自分のライフスタイルに合ったトレード方法を追求してきたおかげだと思っている。そして、それが可能だったのは、自分のトレード内容を記録し、それを反省してきたからだ。
  • これは簡単に、誰にでもすぐマネができる。しかも、継続することで100万円の資金で1億円の利益を出すことも不可能ではないと考えている。
  • 私が自分のトレードを記録するようになったきっかけは、FXの勝ち組トレーダーたちが、共通して実践していたからだった。06年2月に始めたFXは、当初600万円の資金を1000万円まで増やした後、500万円以上の損切りをする破目に陥った。このままでは破産すると思い、有料セミナーに行ったり、FXで利益を出している人たちに直接会って、どうすれば勝てるようになるのかを聞き回った。
  • もちろん、トレードや資金管理の方法は人それぞれだったが、その中でも、日々のトレードの記録だけは、勝っている人全員が実践していたことがわかった。
  • 私は、すぐに普通の大学ノートを買って記録を付け始めた。最初は、トレードした通貨ペアの種類やレート、取引金額(枚数)だけだったが、少しずつ投資の本で参考になった箇所や、トレードの感想などを書き加えていった。それを半年ほど続けると、ポジションを立てる時には、クセというか、パターンがあることに気がついた。そこで私は、過去の記録を見直して、自分のトレードのパターン、特に損をした時には何が悪かったのかを、チェックしたのである。
  • その結果、トレードの同じ誤りは減り、それまで〝なんとなく〟やっていたトレードが、〝根拠のある〟トレードに変わっていった。記録を見直すという作業は、記録を付けるのと同じくらい重要だったのだ。
  • いろいろなFXの本や雑誌に手を出して、新しいトレードをやってみようと考える人が多いと思うが、その前に、自分のトレードのパターンを把握し、どこが悪いのかをチェックする方が、何倍も有効ではないだろうか。どうすれば勝てるのかを追い求める前に、まず自分について知ることが大切だと思う。
資金管理は実際のトレードに直結
投資経験別・資金管理の目安
  • トレードを記録することは、きちんとした資金管理にもつながる。資金管理は勝ち負けに関係ないと思われがちだが、それは大きな間違い。コンスタントに勝つためには、資金管理のノウハウは不可欠といえる。
  • ただし、資金管理を誤解している人も多い。まずは、基本をおさらいしておきたい。
  • 資金管理の基本は、「口座に入金している証拠金に対して何倍までポジションを持つべきか」ということ。FXはレバレッジによって証拠金の何倍ものポジションが持てるため、リスクを取りすぎた時に損失が発生すると、強制ロスカットを執行され、トレードの続行が不可能になることがある。資金管理は、そうならないように、トレードのリスクをコントロールするために行なうのである。
  • 証拠金に対する適正レベルのポジションは、トレーダーの資金量や経験によって変わってくる。ひとつの目安として、ビギナーの人だったら、1回のトレードあたりの損失額を証拠金の1%以内に抑えてはどうだろうか。証拠金100万円であれば、1回のトレードにおける損失許容額は1万円となる計算だ。これを実際のトレードにあてはめると、現状の米ドル/円の場合、1枚(1万ドル)のポジションを持った時は、約1円(=100pips)までのマイナスなら許容できることになる。また、2枚のポジションを持つなら50pipsまでがマイナスの許容範囲となってくる。
  • したがって、ストップロス・オーダー(損切り指値)は、少なくとも、その許容範囲以内に置いておくことが必要となるわけだ。このように、資金管理は実際のトレードに直結する。
1日15pipsの積み重ねを続けると…?
  • 18ヶ月で1億円!「1日15pips」の威力 トレードに慣れてきたら、損失許容額を増やしてもいいだろう。私は1トレードあたり、証拠金の5%を目安にしている。そして、毎月、証拠金100万円でスタートし、月100万円の利益を目標としてきた。利益が目標に届かなくても月末には利益を出金し、常に、月初は100万円の証拠金からスタートしてきたのである。このやり方は、資金管理がしやすくなることに加え、主婦感覚で理解できる範囲にリスクを抑えられるのだ。今までの結果は、この方法が功を奏したと考えている。
  • しかし、08年から行なってきた5分足を使ったトレードが軌道に乗ってきたため、今後は利益を出金せず、そのまま証拠金に積み上げていき、その残高に合わせて、1回のエントリー枚数を増やすことも考えている。これまでの5分足トレードの実績から、1日平均15pipsを目標に、その残高に合わせてポジションを持つわけだ。

「マネーポスト」2009年5月号に掲載