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今こそFXレバレッジ100倍で勝つ!

いま、FX(外国為替証拠金取引)業界が大きく揺れている。少ない証拠金でその数倍から数百倍の通貨を取引できる「レバレッジ(てこの原理)」はFX最大の魅力だが、そのレバレッジ倍率が規制されることになった。FXのレバレッジの上限は1年後に50倍、2年後には25倍にまで抑えられ、つまりレバレッジ100倍以上の取引ができるのは、わずかあと1年。

レバレッジ規制をめぐるFX業界と金融庁のバトルについては「PART2」で詳しく採り上げるが、まずは「PART1」として、残された1年間でしっかり勝つための「ハイレバレッジ」トレードの極意を、為替デイトレーディングコンサルタントの秋山仁彦氏に聞いた。

ハイレバFXでも恐くない両建て「WAT戦術」の奥義

為替デイトレーディングコンサルタント:秋山仁彦

為替相場は1日で「300〜500pips」の波

少ない資金で大きく勝つ「ハイレバレッジ」トレード

1日に為替レートがどのくらい動いているか、ご存知だろうか。昨年秋口のリーマン・ショック時のように、相場が大荒れになっている時は除き、あくまでも平時の動きという点で考えると、米ドル/円では平均して1日に1円の値幅で動いている。つまり100pips(ピップス:最小値動き単位)の変化があるのだ。

もちろん、これは前日終値と当日終値との差であって、さらに1日の中での値動きとなると、もっと大きくなる。私が数年分を調べてみたところ、1日平均で300〜500pipsの波があることが分かった。

これだけ大きな波があるにもかかわらず、私がトレードする際に目標にしているのは、「1日10pipsの利益」である。もちろん、これは非常に控えめな目標値であって、実際には30〜50pipsを狙うこともできる。

1日10pipsというと、「たったそれだけ?」と思うかもしれない。しかし、「塵も積もれば山となる」。それが1か月、2か月と続けば、かなりの金額になる。たとえば、1か月で20日間トレードすると、計200pipsの利益が出る計算だ。

この数字を侮ってはいけない。FXでは「レバレッジ」を使うことで、利益を大きくすることが可能だからだ。たとえば1ドル=100円の時、10万円の証拠金で、1000ドルをトレード(レバレッジ1倍)すれば、1か月の利益はわずが2000円にしかならない。ところが、レバレッジを100倍にして、10万ドルでトレードすれば、その利益は20万円となる。

毎日小さな値動きを狙い続けるだけでも、これだけの利益を得られるのがレバレッジの魅力だ。実際、私は普段400倍程度のレバレッジでトレードしている。

もちろん、「レバレッジを高くしたデイトレードはリスクも大きい」と考える人もいるだろうが、私にいわせれば、高レバレッジで小さな値幅を狙うほうが、リスクは小さい。大きな値幅を取ろうとすると、相場が自分の想定と反対方向に動いた時に対応できなくなる。しかし、小さな値幅を目標にしていれば、すぐにロスカットすることによって、リスクを最小限に抑えることができる。相場に無理は禁物。だからこそ、高いレバレッジが必要なのだ。


心理的弱さをカバーする“両建て取引”

私のトレーディングの肝要は、前述した「1日10pips狙い」に加えて、「WAT戦術」がある。WATとは私の造語で、「W(Double) Account Trading」の略で、“両建て取引”を意味する。

両建て取引とは、同じ通貨ペアの売りと買いのポジションを同時に持つということ(※一部FX業者には両建て取引ができないところもある)。値動きが相殺されてしまうので意味がないという指摘も多いが、心理的に見れば大きなメリットがある。

相場で勝つための基本は、損を小さくして、利益を大きくする「損小利大」が必要になる。

しかし、不思議なもので、人の裁量でポジションを取ると、往々にして「損小利大」の結果に終わるケースが多い。損切りが大事だということを、頭では理解していても、それを機械的に実行するのは難しい。どうしても、「ひょっとしたら戻るかも知れない」などと根拠のない期待を抱いてしまい、ずるずるとアゲインストの相場に付き合ってしまう。これを繰り返しているうちは、いつまで経っても利益を手にできない。

両建ての戦術なら、こうした人の心理面の弱さをカバーできる。買いポジションに損失が生じた場合でも、損切ることなく、売りポジションを並行して建てることによって、損失が膨らまない状態に持っていける。

また、損切った後にそのまま大きく相場が動いた時、通常であればドテン(新たに反対方向のポジションをとること)をして、次の利益を狙いにいくが、損切りによってノーポジションの状態にしてしまうと、そこからなかなか新規のポジションは建てにくい。

それが両建てにすれば、大きく相場が動いた時、一方のポジションを「はずす」だけで済むので、躊躇することなくドテンと同じポジションを作れる。WAT戦術なら、投資家心理の弱い部分をカバーできるのだ。

「両建て→カットオフ」=ドテン

「WAT戦術」における3つの両建て手法

私のWAT戦術は、大きく3つの両建て手法に分類できる。

(1)ヘッジ両建て

これは、通常ならロスカットを入れる局面で、両建てにするというもの。エントリーした直後に、5pips幅で反対ポジションの逆指値を入れておく。たとえば、1ドル=98円50銭でドル買い注文を出した場合、すぐに1ドル=98円45銭の売り逆指値を入れるのだ。

相場が小さく乱高下した時、すぐにこの売り逆指値注文が成立して両建てとなる。この時点でポジションは「スクエア」になるので、落ち着いて次の相場展開をウォッチすることができる。その後、相場が動意づいたら、その方向に沿ったポジションを活かして、もう一方を切れば良い(カットオフ)。この時点で、ドテンをしたのと同じ状態になる。

(2)同時両建て

これは、エントリーする際に、同時に売り買い両方のポジションを持つというものだ。重要な経済指数が発表される直前や、ボラタイル(値動きの荒い)な相場展開の時などに用いる。相場がどちらに動くか分からない状態でエントリーするケースなので、いずれか一方向に動き始めたら、すぐに一方のポジションを切って、相場の流れに乗っていく。

(3)利確両建て

自分のポジションに利益が十分に乗っていても、相場のアヤで反対方向に動いて、利益が瞬く間に減少していくケースがある。多くの人は次のトレンドまで耐えることができずに、利益確定してしまう。その直後に再び元のトレンドに戻ったとしても、その時点ではもうポジションを持っていないのだから、後の祭りだ。

こんな時、利益が乗っている時点で素早く両建てにする。そうすれば、相場が反対方向に動いても利益が目減りすることはない。あとは、再びトレンドが加速したら、そのトレンドと反対のポジションを素早くカットして、その波に乗っていくだけだ。

また、このようにトレンドが見えてきたら、これまでのポジションと同じ方向に、さらに新規のポジションを乗せていく「ピラミッディング」によって、利益の拡大を追求するという手もある。「WAT戦術」を使った実際のトレード例は、下部の囲みの記事を参照して欲しい。


「資金5分割」でトレードに臨む

私が「WAT戦術」でトレードする際は、400倍のレバレッジで臨むようにしているが、証拠金が100万円なら実際には4億円の資金を動かせる計算になる。1ロット=100万円とすると、合計で400ロットのトレードができる。それを5つに分けて、80ロット単位でトレードしている。

たとえば、80ロットでドル買いポジションを持った後、相場が小さく乱高下するような時は、同じく80ロットで「ヘッジ両建て」のポジションを作る。ここまでで計160ロットを使用する計算だ。

その後、相場の方向を見極めて、どちらかを「カットオフ」することになるが、その時点で多少の損失が生じていたら、その損失は早めにカバーしておきたい。そこで「ピラミッディング」をしてポジションを上乗せし、少しでも早く利益が乗るようにする。

仮にドル安に転じた場合は、最初に取ったドル買いポジションをカットオフして、80ロットのドル売りポジションを持つ。その時、もう80ロット分のドル売りポジションを乗せるピラミッディングを行なう。この時点でドル売りポジションは160ロットになるので、新たに「ヘッジ両建て」を行なうには、160ロットのドル買いポジションが必要だ。すると、合計で320ロットを使うことになる。

レバレッジぎりぎりで400ロットなので、残りは80ロット。しかし、スプレッド(※FX業者が提示する買値と売値のレート差)が開き気味になって評価損が生じることも考えられるので、多少の余裕を持たせておきたい。残りの80ロットであえてポジションをとる必要はないのだ。

もしこれが、レバレッジ320倍のトレードであれば、すべてのロットを使い切ってしまっているので、不測の事態に対応できない。高レバレッジは、小さな値幅で利益を出すためだけではなく、トレードに余裕を生み出す効果もあるのだ。

わずか1時間30分で68pipsの利益! 秋山仁彦流「WAT戦術」のトレード実例

ユーロ/円 5分足

私が7月2日、ECB(欧州中央銀行)が政策金利を発表する前後で実際に行なったトレードを紹介しよう。

ECBの政策金利発表は、日本時間の20時45分に予定されていた。ユーロ圏の経済状況から推察すると、おそらく政策金利は据え置き。まだ本格的に相場が動いていない(1)の段階では、スキャルピング(数秒単位の超短期トレード)で小さい値動きを捉えていく。

チャートを見て分かるように、ユーロは円に対して売られた。これは、ユーロ圏経済に対する認識が、トリシェECB総裁の会見内容に思惑売りとして出ているものと考えられた。金利据え置きが発表されれば、いったんは短期筋の買い戻しが出てくる。

そこで、政策金利が発表される前に、(2)1ユーロ=135円91銭で指値買いオーダーを入れた。ただ、先行きがよく見えなかったので、すかさず5pips下で「ヘッジ両建て」。なお、この時のスプレッドは2pipsだったので、実際には7pips下の135円84銭で売りの逆指値を入れた。

その後、政策金利据え置きの報道で、ユーロが買われた。そこで、(3)1ユーロ=136円06銭になったところで「利確両建て」。この時点で、スプレッド分を除き、13pipsの利益を確定させた。

このまま上昇トレンドになるのかどうかが見えてこなかったので、両建てを維持していたが、(4)のところで再びユーロ売りの気配が見えてきたので、1ユーロ=136円10銭で買いポジションをカットオフ。売りポジションを持ったことになるので、今度は136円17銭で買い逆指値を入れた(ヘッジ両建て)。

(5)で下値を固めたと考え、(6)で再びユーロ高になる気配を見せたが、先ほどの買い逆指値にはかからず。ここで買い逆指値を135円96銭に下げたところ、その後の反転で「ヘッジ両建て」が成立した。

この時点ではまだ相場の方向性が見えていなかったが、(6)の上ヒゲ、その後の陽線、(7)の陰線と、ともに上ヒゲがそれほど大きくなかったので、下げを確信。(7)のところで買いポジションを切ったため、売りポジションになった。すかさず136円10銭で買い逆指値を入れる。

相場はそのままユーロ安に。最終的には(8)の135円57銭ですべて決済して取引終了。その後、ユーロは本格的な下げトレンドを形成していったが、(8)の時点で疲れていたので、それ以上、深追いするのは止めた。1時間30分程度のトレードで68pipsの利益が出た計算だ。