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検証は、米ドル/円の通貨ペアを1万ドル売買する方法で行なわれた。取引回数は合計27回。その中でどのくらいリジェクトされたかが計測された。リジェクトされた場合は、約定するまで発注を繰り返す方法がとられた。

もっともリジェクト回数が少なかったのはフォレックス・ドットコムでゼロ。約定率でいえば100%ということになる。同社は、米国のFX会社だが、「取引システムにおいて米国内で数々のアワードを受賞しているだけにその実力が反映された」(畠山氏)という。

2位は外為オンラインでリジェクト回数は4回。この程度であれば安定感もあり、安心して売買ができるだろう。

リジェクトの回数がゼロのフォレックス・ドットコムを除き、ほかの5社に共通して言えることはレートが大きく動き出すと約定率が下がるということだ。とくにニューヨーク市場がオープンする時間帯のリジェクトが目立った。

クリック証券の場合では、東京市場の時間帯やロンドン市場のオープンの時間帯ではほんとリジェクトが発生していなかったにもかかわらず、ニューヨーク市場のオープン時間に集中的にリジェクトが発生している。

また、唯一の取引所取引であるインヴァスト証券はリジェクト回数が10回。取引所取引は公正な約定をセールスポイントにしているだけに、目立つ結果となった。

リジェクト回数がどの程度であれば問題がないのか、判断は難しいが、畠山氏はこう語る。「一般のトレーダーの感覚としては8割以上の約定率がないと安心して利用できないのではないでしょうか?そう考えると、約定率の点で安心して取引できるのはフォレックス・ドットコムと外為オンラインの2社ということになります」という。

今回はスリッページの許容範囲を1,ゼロ、2,9pipsの2つのパターンで設定して検証が行なわれた。3つの時間帯でそれぞれ1回ずつ新規注文と決済注文を行い最小スリッページと最大スリッページを記録した。ただし、インヴァスト証券はストリーミング注文で検証したため、スリッページの設定はない。

検証結果で最大スリッページがもっとも低かったのがフォレックス・ドットコムとインヴァスト証券でゼロ。3位は外為オンラインの0・1pips。その後にサイバーエージェントFX、クリック証券、DMM.com証券と続く。

この違いを畠山氏はこう分析する。「今回検証対象にしたFX会社にはレート表示が小数2ケタの会社と3ケタの会社があります。3ケタの会社のほうが2ケタの会社より細かくレートが変動することにより、スリッページしやすいという可能性がありますね」。

スリッページの比較では、ロスカット(逆指値)時の検証も行なわれた。ロンドン時間とニューヨーク時間の合計2回行なわれ、フォレックス・ドットコムと外為オンライン、インヴァスト証券がゼロで1位となった。サイバーエージェントは2回ともスリッページが出るという結果となった。

レート更新回数はロンドン市場がオープンし、取引が活発化する18時から3回にわたって行なわれた。検証日は比較的値動きの少ない状況であったため、差が出にくい結果となった。

1位はサイバーエージェントFXで2位はフォレックス・ドットコム、3位はDMM.com証券という結果だが、5位のインヴァスト証券と6位の外為オンラインはレート表示が小数2ケタであるため、レート更新頻度が低いともいえそうだ。「結果からもわかるようにレート表示を小数3ケタにしている会社のほうが更新頻度は高いので、小さい値幅で何度も利益を狙うトレード手法をとるトレーダーにはうれしいですね」(畠山氏)

なお、レート更新に関しては、リアルタイム更新の会社と定期更新の会社があるが、今回の検証ではどちらも同じ条件で比較が行なわれた。

チャート更新には、レート変更があるたびに更新されるリアル更新と一定の時間ごとに更新される定期更新がある。リアル更新は常に最新のチャートが確認できる代わりに、通信の付加が大きくなるため注文など他の操作に影響が出る可能性がある。一方、定期更新は通信付加は少なくなるが、更新時間の間にレート更新があってもチャートが描画されない。いずれにもメリット、デメリットがあるというのが、実態だ。

検証は比較的値動きの大きい18時20分から行なわれた。複数のチャートを提供している会社の場合はテクニカル分析機能などが搭載されていないものが利用された。

結果はリアル更新のフォレックス・ドットコムが1位、DMM.com証券が2位となった。