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【注目トピックス 日本株】イグニス Research Memo(4):新たに「ライフハック」「VR」「その他」の3事業を立ち上げる

2016年12月27日 17:15

■成長戦略

(1)中期経営計画の概要

イグニス<3689>は、2020年9月期を最終年度とする中期経営計画を公表した。経営ビジョンである「次のあたりまえを創る。何度でも」に基づき、「創造力と技術力が高い次元で融合した組織」を目指すことを基本方針としている。既存3事業である「コミュニティ」「ネイティブゲーム」「メディア」について、それぞれの維持・強化を図る一方、新たに「ライフハック」「VR」「その他(現時点で詳細は未定)」の3事業を順次立ち上げ、2020年にはすべて収益事業化することを目指している。また、事業ポートフォリオの充実を図ることにより、キャッシュフローのエコシステムを創り出すとともに、様々な環境変化にも対応できる事業構造へと進化を図る。

最終年度である2020年9月期の目標として、売上高150億円、営業利益60億円(営業利益率40%)を掲げている。2016年9月期実績を基準にすると、5年間の売上高成長率は年率28.0%、営業利益成長率は同42.0%と高い水準になっている。また、2020年9月期の営業利益のうち30%は新規事業で積み上げる想定となっている。

(2)既存事業の方向性

既存3事業については、現在提供している主力サービスを軸として更なる成長を目指す。

a) 「コミュニティ」はサービスの高度化と事業領域の拡大を目指す。「with」については、UI(使いやすさ)の改善や機能強化による集客加速と収益性向上を図るとともに、AI(人工知能)やビッグデータなどを活用した更なる付加価値の創出にも取り組む。

b)「ネイティブゲーム」は新タイトルの投入と長期キャッシュカウ化の実現を目指す。具体的には、ロングセラーゲームとして足場を固めてきた「ぼくとドラゴン」についてキャッシュカウとしての地位を確立することで、そこで安定的に稼ぐ資金を新規事業への投資へ振り向けるエコシステムを実現する。また、開発を進めている新タイトル「コードネーム:GK」についても、2018年9月期からの本格的な利益貢献を目指している。ただ、無理なライン増加はせず、丁寧な開発にこだわっていく方針に変わりはない。

c)「メディア」は広告へのコミットメント強化による新たなメディア価値の創造を目指す。2017年9月期中に新メディアの立ち上げも予定している。

(3)新規事業の方向性

a)「ライフハック」は、2016年9月に資本業務提携したロビットとの連携と軸として、スマートフォンアプリを通じて培ってきた体験設計のノウハウとIoT関連テクノロジーを活用した新たな製品及びサービスを展開していく方針である。足元では、2016年7月にロビットのブランドで販売開始したスマートフォン連動型カーテン自動開閉機「めざましカーテンmornin’」※が好評を博している(リリースから約3ヶ月で8,000個の販売実績)ことから、これまで経験したことがなかったハード(デバイス)の量産体制強化と販売チャネル(ECのほか、家電量販店などリアルな流通網)の強化に注力する構えのようだ。本件による収益モデルは、ロビットに計上されるデバイス売上のみであり、同社にはその利益の持分割合が反映されることになる。もっとも、同社にとっては収益貢献以上に、ハードウェアとソフトウェアの組み合わせによって課題解決能力が飛躍的に向上するとともに、新たなノウハウの蓄積や販売チャネルの構築などに大きなメリットがあると考えられる。今後も、あらゆる体験を向上するプロダクトを生み出していく計画であり、足元でも新サービスのプロトタイプ(試作品)を開発中である。

※「mornin’」は取り付け簡単で、スマホと連動させてタイマー設定するだけで、設定した時刻にカーテンが開閉するアイデアIoT家電(目覚まし装置)。

b)「VR」は、2016年11月にVR領域への進出を目的とした子会社パルスを設立すると、秋元康(あきもとやすし)氏※1、松尾豊(まつおゆたか)氏※2、DaiGo(ダイゴ)氏※3などによる資本参加が決定した。各分野における第一人者との協業により、革新的な価値創造を目指している。

※1作詞家、放送作家、映画監督、漫画原作者。AKB48グループなどのプロデューサーとして、ほぼすべての楽曲の作詞を行っており、番組の企画構成やドラマの脚本なども手掛ける。
※2東京大学大学院工学系研究科技術経営戦略学専攻の特任准教授。専門分野は、人工知能、ウェブ工学、ディープラーニング。
※3メンタリスト、作家、新潟リハビリテーション大学特任教授。著書は累計150万部突破、企業の顧問や経営戦略パートナー、講演など、様々な分野で活動。

弊社では、新規事業には現時点で未知数の部分が大きいものの、今後の方向性には、これまでの事業(ツール系アプリやソーシャルゲーム等)の延長線では説明できない大きな可能性があるものと評価している。言い換えれば、ここからが同社の真骨頂を発揮するステージであるとの見方もできるだろう。同社の創造力や技術力がどのような分野で、どのような革新的な価値を生み出していくのか、そのプロセスをフォローしていきたい。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田 郁夫)

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