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【注目トピックス 日本株】三機工業 Research Memo(4):減収も売上総利益率が改善し黒字を維持

2017年1月5日 15:09

■業績動向

(1) 2017年3月期第2四半期の業績概要

●損益状況
三機工業<1961>の2017年3月期第2四半期(2016年4月−2016年9月)の業績は、受注高90,912百万円(前年同期比8.4%減)、売上高70,341百万円(同6.8%減)、売上総利益8,144百万円(同0.5%増)、営業利益57百万円(同67.6%減)、経常利益368百万円(同29.7%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益229百万円(同10.1%減)となった。売上高は一部工事の遅れなどから前年同期比で減収となったが、期末の繰越工事高は126,960百万円(同1.0%増)と高水準を維持した。売上総利益率が11.6%(前年同期は10.7%)とさらに改善したことなどから営業損益では前年同期と同様に黒字を維持したことは評価に値し、全体的には好決算であったと言える。

同社は売上総利益率が改善した要因として以下のような点を挙げている。

・原価管理の徹底:以前から進めていた社内での原価管理を徹底、これに加え下記取組みにより作業効率が大きく改善したことにより、利益率が向上した。

・利益率マイナス要因の減少:業界環境の好転により受注環境が改善し、コストと品質のバランスがとれた受注実態となっている。さらに工程管理を徹底したことから進捗遅れが減少し、特に大型案件での採算性(利益率)が改善した。

・現場サポート体制の整備:現場の技術者をサポートするため、2015年4月新設の調達本部による購買業務支援、同じくサイト業務支援センターによる現場書類関係業務支援、2016年4月新設の設計支援センターによる設計業務支援のほか、技術エキスパートによる品質監査などを行ってきたが、これらの効果が出てきている(作業効率の向上)。

その一方で販管費は実額で160百万円増加し、対売上高比率は前年同期の10.5%から11.5%へ上昇したが、上記売上総利益の増加が寄与した結果、営業損益は期初予想の赤字から転じて前年同期と同様に黒字を確保し、これに伴い、経常利益、親会社株主に帰属する四半期純利益も期初予想を上回る黒字となった。

建築設備事業の売上高は59,736百万円(同8.6%減)となった。ビル空調衛生が前年同期比15.1%減の24,001百万円となったが、同社が得意とする産業空調は同0.7%減の22,082百万円と比較的堅調であった。電気は9,065百万円(同9.4%減)、ファシリティシステムは4,587百万円(同6.1%減)と前年同期比ではマイナスとなったが、いずれも想定内の範囲であった。機械システム事業の売上高は4,384百万円(同32.5%増)と前年同期比で大幅増となったが、これは2016年3月期に受注した大型工事が完工したことによる。環境システム事業の売上高は5,782百万円(同5.7%減)となったが、主な事業が上下水処理場関連工事であるため年度によって売上高は常に上下するので、懸念される内容ではない。その他の事業部門は金額は小さいが、おおむね計画どおりの結果であった。

またセグメント別の経常利益は、建築設備事業が15百万円の損失、機械システムが大型工事の影響で119百万円の利益、環境システムが755百万円の損失となり、設備工事全体では651百万円の損失(前年同期は325百万円の損失)となったが、ほぼ予想の範囲内であり懸念される内容ではない。むしろ過去4、5年前に比べて上半期としての利益水準は大きく改善している。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)

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