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【注目トピックス 日本株】アンジェス Research Memo(6):2016年12月期は、期初計画の事業収益を上方修正、営業損失縮小との見通し

2017年1月10日 13:41

■業績動向

(1) 2016年12月期の業績見通し

アンジェス MG<4563>は2016年12月6日付で2016年12月期の業績修正を発表した。事業収益は期初計画を100百万円上回る500百万円となり、営業損失は1,200百万円縮小の5,200百万円となる見通しだ。事業収益の修正要因は、12月に森下仁丹とライセンス契約を締結したことによる契約一時金の収入増による。一方、損益面では重症虚血肢を対象としたHGF遺伝子治療薬のグローバル治験の中止や、NF-κBデコイオリゴを用いた2つのパイプラインの製造販売承認申請の断念による関連費用の減少などで、研究開発費が当初計画よりも減額されること、及び契約一時金の増加等が要因となっている。

事業収益の内訳を見ると、商品売上(ナグラザイム)は前期実績350百万円から微減の340百万円となる見通し。一方、研究開発事業収益は前期80百万円から今期は160百万円程度が見込まれる。CINワクチンの契約一時金収入の計上が増収要因となる。また、営業損失は前期比で1,029百万円拡大するが、主因は臨床試験費用を中心とした研究開発費の増加によるものとなっている。

(2) 2017年12月期の見通し

2017年12月期の事業収益は、商品売上高は若干の増収が見込まれるのに対して、研究開発事業収益については流動的となる。一方、研究開発費については臨床試験費用を中心に20億円程度減少する見込みとなっており、営業損失額も同程度分の縮小が見込まれる。

2017年の開発パイプラインの進捗では、国内の重症虚血肢向けHGF遺伝子治療薬の臨床研究が残り2例と最終段階に入っており、結果が良好であれば年内にも製造販売承認申請を行う可能性がある。また、米国での新たな治験デザインによる第3相試験も、2017年内には開始できるものと予想される。その他、高血圧DNAワクチンの第1相試験を2017年中頃に開始する予定のほか、CIN治療ワクチンについては2017年春頃に臨床研究が終了する見込みで、その結果が注目される。

(3)財務状況

2016年12月期第3四半期末の財務状況を見ると、総資産は前期末比598百万円増加の5,350百万円となった。主な増減要因を見ると、流動資産では新株予約権の発行と行使によって4,817百万円の入金があったが、事業費用への充当やDNAワクチン事業の強化・推進を目的とした米Vicalへの出資により、現預金が385百万円減少した。また、NF-κBデコイオリゴや高血圧DNAワクチンの原薬製造に伴い原材料及び貯蔵品が388百万円増加した。固定資産では、Vicalへの追加出資に伴い投資有価証券が549百万円増加した。

一方、負債合計は前期末比79百万円減少の451百万円となり、主に買掛金が57百万円減少した。また、純資産は前期末比678百万円増加の4,899百万円となった。新株予約権の行使に伴い資本金及び資本剰余金がそれぞれ2,408百万円増加したが、親会社株主に帰属する四半期純損失3,823百万円の計上により利益剰余金が減少した。なお、累積の利益剰余金損失額は28,394百万円となっている。

第3四半期末時点の現預金は1,688百万円となっているが、今後も開発費が先行するため株式市場から資金調達を行う可能性があり1株当たりの株主価値が希薄化するリスクがある点には留意しておく必要がある。なお、同社は期間損失が続くなかで財務状況も厳しい状況にあることから、2016年12月期第2四半期の決算短信において、継続企業の前提に関する注記を付している。

■長期ビジョン
同社は長期ビジョンとして2025年ビジョンを策定している。主な目標は、遺伝子医薬のグローバルリーダーとして、世界で認知される遺伝子治療・核酸医薬のスペシャリストとなること、治療法のない病気の新薬を実用化すること、売上高で500億円以上を達成することの3つを掲げている。黒字化の時期としては2019年を目標としているが、現在の開発パイプラインの進捗状況によって変わる可能性がある。特に、米国で重症虚血肢治療薬の開発に成功した場合は、100億円前後のマイルストーン収益(既に受領した契約一時金含む)を得られる見通しで、今後の開発動向が注目される。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

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