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【注目トピックス 日本株】アンジェス Research Memo(1):2017年12月期は研究開発費の減少を主因に営業損失が20億円程度縮小予定

2017年1月10日 13:30

アンジェス MG<4563>は、1999年に設立された大阪大学発の創薬ベンチャー。遺伝子医薬に特化した開発を進めている。新薬候補品を開発し、販売パートナーとの販売権許諾契約によって得られる契約一時金や、開発の進捗状況等によって得られるマイルストーン収益、上市後の製品売上高にかかるロイヤリティ収入を獲得するビジネスモデルとなる。

開発パイプラインの事業の進捗状況として、重症虚血肢向けのHGF遺伝子治療薬については、米国で新たな第3相試験開始に向けて米スタンフォード大学と開発戦略を共同で構築している段階にあり、2017年春頃に今後の開発スケジュールを発表する予定となっている。一方、国内では医師主導型臨床試験で目標症例数の6例に対して4例の投与が完了しており、残り2例の被験者の登録待ちの状況で、早ければ2017年前半にも臨床試験が完了し、結果が良ければ製造販売承認申請を行うこととなる。

一方、NF-κB(エヌ・エフ・カッパ・ビー)デコイオリゴについては、アトピー性皮膚炎を対象にした臨床試験の結果、統計的有意差が得られなかったことを7月に発表し、現在は今後の方針を検討中である。また、メディキット<7749>との共同開発で臨床試験を進めていた薬剤塗布型バルーンカテーテルについては、12月に統計的有意差が得られなかったとの臨床試験結果を発表し、製造販売承認の申請を断念すると同時に共同開発契約も終了した。

また、同社が保有する子宮頸部前がん治療ワクチン(以下、CIN治療ワクチン)の独占的開発・製造・販売権については、2016年12月に森下仁丹<4524>に再許諾する契約を締結し、契約一時金を得ている。今後は森下仁丹が主導して開発、上市を目指していくことになる。また、高血圧治療のDNAワクチンについては、オーストラリアにて2017年中頃に第1相の臨床試験を開始するべく準備を進めている段階にある。

2016年12月期の業績は事業収益が前期比16.2%増の500百万円、営業損失が5,200百万円(前期は4,171百万円)となる見通し。森下仁丹とのライセンス契約一時金を第4四半期に計上することで事業収益は増収となるが、研究開発費の増加に伴い営業損失は拡大する。2017年12月期は、研究開発費の減少を主因に営業損失は20億円程度縮小することが予想される。現預金は2016年12月期第3四半期末で1,688百万円となっており、今後も研究開発費用が継続することを考えると何らかの資金調達は必要となるため、株式価値の希薄化が生じるリスクがある点には留意する必要がある。

■Check Point
・主要パイプラインは、遺伝子治療薬、核酸医薬、DNAワクチンなど
・新規開発に関しては、「キメラデコイ」で進行
・Vicalに出資・事業提携でDNAワクチン分野を第3の柱へ

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

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