*11:39JST 注目銘柄ダイジェスト(前場):ラクスル、象印マホービン、雨風太陽など
ラクスル<4384>:1200円(-99円)
大幅続落。SBI証券では投資判断を「買い」から「中立」に格下げ、目標株価も1600円から1400円に引き下げている。オーガニック成長率に関してやや物足りなさを感じているとし、M&Aによって断続的に成長率が加速する場面はあろうが、そうした不確定要素を織り込まなければ、強気な投資判断の継続は難しいと判断のもよう。とりわけ、印刷・ソリューション領域の成長が物足りない印象とし、再加速を待ちたいとしている。
センコーHD<9069>:1273円(+28円)
逆行高。モルガン・スタンレーMUFG証券では投資判断「オーバーウェイト」を継続し、目標株価を1590円に引き上げている。物流事業の見通しを引き上げ、業績予想を上方修正しているもよう。25年3月期営業利益は370億円を予想、会社計画340億円を上回るとみている。子会社ランテックが提供する「フレッシュ便」の競合優位性が料金改定を後押しし、料金改定効果は想定以上と捉えているようだ。
日製鋼所<5631>:5459円(+46円)
買い先行。ジェフリーズ証券では投資判断「バイ」を継続し、目標株価を5000円から6200円に引き上げているもよう。日本の防衛・軍事産業は、石破内閣の最大の受益者になるとしているほか、中期的には、米国・欧州における原発の拡大が業績の伸びを牽引するとみているようだ。同業他社と比較してバリュエーションは相対的に低位とも判断。また、25年3月期営業利益は256億円を予想、会社計画200億円からの上振れを予想している。
象印マホービン<7965>:1720円(+93円)
大幅反発。前日に第3四半期の決算を発表している。累計営業利益は44.8億円で前年同期比6.5%増、上半期実績の同2.4%減から増益に転じる形となっている。6-8月期は不需要期であるものの、営業損益は1.1億円の黒字と前年同期2.7億円の赤字から黒字に転じている。為替の円安は引き続きマイナス要因となっているが、炊飯ジャーの売上好調などで粗利益率が改善しているようだ。
INPEX<1605>:2069.5円(+98円)
大幅続伸。NY原油相場が上昇、WTI先物11月限は2.44%高で通常取引を終了しており、本日は同社など石油関連に買いが優勢となっている。イランがイスラエルに向けて弾道ミサイルを発射したと発表、今後はイスラエルによる報復なども想定される状況となっている。産油国であるイランの直接関与を受け、今後の原油供給混乱の可能性などが懸念される展開となっているようだ。
ジーネクスト<4179>:290円(+9円)
大幅に反発。生成AI(人工知能)を活用した顧客対応での作業負担の軽減・業務効率化などを支援する自社の新サービス「Discoveriez AI」について、大手飲料・食品事業ホールディングスカンパニーでの実証実験が開始されたと発表している。顧客との電話での応対情報の要約精度向上や要約情報の分類分け自動化、社内外の情報検索力の強化で段階的な実証実験を行い、文章生成AIを評価・検証していくとしている。
雨風太陽<5616>:1675円(+300円)
ストップ高。新たに地方婚活支援事業を開始すると発表している。結婚相談所「ちほ婚!」を開設し、雨風太陽が持つ全国約8300名の産地直送通販「ポケットマルシェ」登録生産者やそのつながりを契機に地方在住会員を拡大させる。また、Webメディアを通じて「地方婚」の魅力を発信し、都市在住の会員獲得も目指す。石破内閣発足を受け、地方創生関連銘柄の一角としての買いも続いているようだ。
ジェリビンズ<3070>:134円(+26円)
大幅に続伸。メタバース、ゲーム、ソフトウェア及びハードウェアの開発を行うメタシティ(東京都千代田区)と同社が提供するブロックチェーンゲーム「LORD OF DRAGONS」について、日本総代理店契約を締結したと発表している。日本語版の総代理店権利が5年間付与される。今後、ゲーム事業を積極的に展開するとともに、日本での関連トークンの暗号資産取引所上場を見据えた関連コンサルティング事業も推進する。
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