*17:25JST 欧米為替見通し:ドル・円は伸び悩みか、有事のドル買いも144円台は売り
2日の欧米外為市場では、ドル・円は伸び悩む展開を予想する。日銀の金融正常化観測による円買いは後退し、ドルを押し上げる要因に。また、中東の緊張で有事のドル買いが入りやすい。ただ、144円台でドルの売りが強まれば上値を抑えそうだ。
イランのイスラエルへの攻撃やそれに対する報復が予想され、安全通貨の円が選好された。また、この日発表された米ISM製造業景況感指数が市場予想より弱く、一段の利下げを見込んだドル売りも先行。ユーロ・ドルは.1040ドル台に、ドル・円は142円90銭台にそれぞれ軟化した。本日アジア市場で地政学リスクが意識され、有事のドル買いの展開。ただ、ドル・円は144円台で売りが出やすく、午後は失速している。
この後の海外市場は引き続き米雇用情勢が注目材料。今晩のADP雇用統計で民間部門雇用者数が前月から増加すれば、労働市場の活況を好感したドル買いが見込まれる。ただ、前日の製造業のISM雇用指数は弱く、目先の関連統計を見極める展開に。一方、日銀の金融正常化をにらんだ前週末からの円買いは巻き戻され、ドルなど主要通貨を支える。半面、中東情勢への警戒が広がるなかドルは144円台は売りに押されるとみる。
【今日の欧米市場の予定】
・18:00 ユーロ圏・8月失業率(予想:6.4%、7月:6.4%)
・21:15 米・9月ADP雇用統計(予想:+12.3万人、8月:+9.9万人)
・22:00 ハマック米クリーブランド連銀総裁あいさつ
・23:05 ムサレム米セントルイス連銀総裁あいさつ(地域金融機関関連会合)
・24:00 ボウマン米FRB理事基調講演(地域金融機関関連会合)
・01:15 バーキン米リッチモンド連銀総裁講演(経済)
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