*13:28JST ユーロ週間見通し:底堅い値動きか、日本の財政悪化を警戒
■弱含み、米国のインフレ持続を意識したユーロ売りも
今週のユーロ・ドルは弱含み。米国のインフレ持続を意識したユーロ売り・米ドル買いが増えた。欧州中央銀行(ECB)による利下げサイクル終了を想定したユーロ買いは縮小しており、インフレや個人消費関連の米経済指標が市場予想を上回ったことも材料視されたようだ。取引レンジ:1.1557ドル-1.1721ドル。
■下げ渋りか、ECBの政策金利は据え置き予想
来週のユーロ・ドルは下げ渋りか。米トランプ政権の高関税政策を背景にインフレ圧力を意識したドル買いが続き、ユーロを下押しする展開となりそうだ。ただ、足元のユーロ圏経済指標は改善が目立ち、欧州中央銀行(ECB)の利下げサイクル休止への思惑からリスク回避的なユーロ売り・米ドル買いが拡大する可能性は低いとみられる。
予想レンジ:1.1500ドル-1.1750ドル
■強含み、一時173円台前半までユーロ高円安に振れる
今週のユーロ・円は強含み。一時173円台前半までユーロ高円安が進行した。欧州中央銀行(ECB)による利下げサイクルの終了予想や米国の関税措置を受けて米ドル買い・円売りが続いたことが影響したようだ。日欧金利差は当面維持される可能性が高いこともユーロ買いにつながったようだ。取引レンジ:171円60銭-173円24銭。
■底堅い値動きか、日本の財政悪化を警戒
来週のユーロ・円は底堅い値動きか。足元のユーロ圏経済指標で改善が示されており、欧州中央銀行(ECB)の利下げサイクル休止の思惑からユーロは売りづらい。また、相関性を高めるドル・円が150円を目指す展開となり、ユーロの押し上げ要因に。一方、参院選を受け与党敗北なら財政悪化を警戒した円売りがユーロを支える。
○発表予定のユーロ圏主要経済指標・注目イベント
・24日:7月製造業PMI(6月:49.5)
・24日:7月サービス業PMI(6月:50.5)
予想レンジ:171円50銭-174円00銭
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