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FiscoNews

【オープニングコメント】半導体・AI関連の底堅さを見極め

*08:29JST 半導体・AI関連の底堅さを見極め
 12日の日本株市場は、膠着感の強い相場展開になりそうだ。11日の米国市場はNYダウが559ドル高、ナスダックは58ポイント安だった。米議会上院のつなぎ予算案可決により、政府機関再開のめどがついたとして、期待からNYダウは大幅に上昇。一方で、エヌビディアはソフトバンクG<9984>が人工知能(AI)投資資金捻出のため保有する同社株を売却したことが明かになり下落したことで、他のAI関連などに利益確定の売りが入りナスダックは下落。シカゴ日経225先物清算値は大阪比40円安の51120円、円相場は1ドル=154円10銭台で推移している。

 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形で、小動きで始まりそうだ。ソフトバンクGの決算は評価されそうだが、エヌビディアの下落により他のAI関連株への利益確定の流れが広がる可能性がありそうだ。そのため、寄り付き後はソフトバンクGのほか、アドバンテスト<6857>や東エレク<8035>、フジクラ<5803>などの動向を睨みながらの相場展開になりそうだ。指数インパクトの大きい値がさハイテク株の利食いの動きがみられるようだと、先物市場においても売り仕掛け的な動きが強まる可能性がある。これがインデックスに絡んだ売りにつながることで、日経平均株価の重荷になることが考えられる。

 もっとも、半導体・AI関連株への成長期待は強く、押し目待ち狙いの買い意欲は強そうである。また、昨日の日経平均株価は後場終盤にかけて軟化する形になったが、ソフトバンクGの決算を控えて持ち高調整に向かわせたようである。ソフトバンクGの決算を通過したことで、買い戻しの動きに向かわせることも考えられる。日経平均株価はボリンジャーバンドの+1σ(50950円)を挟んでの攻防となるなかで、底堅さが意識されてくるかが注目されよう。

 物色としては半導体・AI関連の底堅さを見極めつつ、やや内需系などバリュー株にシフトする可能性はあるだろう。そのほか、決算を手掛かりとした個別物色は活発すると考えられ、昨夕発表したところではニチアス<5393>、日ロジテム<9060>、三和油化工業<4125>、日電波<6779>、ネットスターズ<5590>、JX金属<5016>、東京機<6335>、アジアパイル<5288>、パーソルHD<2181>、三井金属<5706>、日揮HD<1963>、三菱マ<5711>、出光興産<5019>などが注目されそうだ。

<AK>

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