*06:59JST NY株式:NYダウは326ドル高、成長減速懸念が後退
米国株式市場はまちまち。ダウ平均326.86ドル高の48254.82ドル、ナスダックは61.84ポイント安の23406.46で取引を終了した。
議会下院によるつなぎ予算案を巡る採決を控え、政府機関の再開期待に寄り付き後、上昇。成長減速懸念の後退でダウは終日買われ、過去最高値を更新した。一方、根強い人工知能(AI)バブル懸念でハイテクが冴えずナスダックは軟調に推移し、まちまちで終了。セクター別では不動産管理・開発、医薬品・バイオテクが上昇した一方で、自動車・自動車部品が下落した。
半導体のアドバンスト・マイクロ・デバイシズ(AMD)はイベントでAIデータセンター向け製品の強い需要を背景に今後5年間にわたり売上高の伸びが加速すると強気見通しを示し、続伸。通信のAT&T(T)はアナリストの投資判断引き上げで上昇した。ITサービスのインターナショナル・ビジネス・マシーンズ(IBM)は量子コンピューティング分野での進展で、先端品のプロセッサー「クオンタム・ナイトホーク」を予定通り開発を終えたと発表し、上昇。靴販売のオン・ホールディング(ONON)はアジアでの売り上げが好調で第3四半期決算の調整後1株当たり利益が予想を上回り、通期見通しを引き上げ上昇。
原子力発電所設計・配備のオクロ(OKLO)は第3四半期決算で損失が予想以上に拡大したが、核燃料製造工場建設やエネルギー省傘下のアイダホ国立研究所との提携進展発表が好感され、上昇。フィンテックのサークル・インターネット・グループ(CRCL)は四半期決算の内容は良好だったが、金利安が今後重しとなるとの懸念に下落。
ネットワーク機器メーカーのシスコ・システムズ(CSCO)は取引終了後に四半期決算を発表。調整後1株当たり利益が予想を上回ったほか、通期見通し引き上げ、配当発表で、時間外取引で買われている。
(Horiko Capital Management LLC)
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