*07:38JST 14日の米国市場ダイジェスト:NYダウは309ドル安、ハイテクが回復
■NY株式:NYダウは309ドル安、ハイテクが回復
米国株式市場はまちまち。ダウ平均309.74ドル安の47147.48ドル、ナスダックは30.23ポイント高の22900.59で取引を終了した。
人工知能(AI)バブル懸念に利益確定売りが継続し、寄り付き後、下落。利下げ期待の後退も更なる売り材料となり、続落した。その後、値ごろ感からハイテクが買い戻され、ナスダックは上昇に転じた。ダウも下げ幅を縮小しまちまちで終了。セクター別ではエネルギーやソフトウェア・サービスが上昇、ヘルスケア機器・サービスが下落した。
半導体のマイクロン・テクノロジー(MU)はアナリストの投資判断引き上げや韓国のサムソンがメモリーチップの販売価格を引き上げているとの報道で、それぞれ買われた。製薬会社のメルク(MRK)はインフルエンザ治療薬開発中のバイオ、シダラ・セラピューティクス買収で合意したことを発表し、小幅安。スポーツ用品メーカーのアンダーアーマー(UAA)は、NBAのスター、プロバスケット選手との10年以上にわたった提携解消が嫌気され下落。ディスカウント小売のウォルマート(WMT)は、マクミロン最高経営責任者(CEO)退任発表を嫌気し、下落した。
世界中のイベントチケットの売り買いプラットフォーム、スタブハブ(STUB)は第3四半期決算で損失が拡大したほか、見通しを示さず、警戒感に売られた。中国のオンライン小売、アリババ(BABA)は否定したが、中国軍を支援したとの報道で、大幅安。
検索グーグルを運営するアルファベット(GOOG)は取引終了後、テキサスで新たなデータセンターに400億ドル投資すると発表したほか、保険バークシャー・ハサウェイ(BRK)が新たに同社株を購入したことが届け出で明らかになり、時間外取引で買われている。
(Horiko Capital Management LLC)
■NY為替:リスク回避の動きが強まる、米ドル・円は一時153円62銭まで弱含み
14日のニューヨーク外為市場でドル・円は153円62銭まで下落後、154円74銭まで上昇し、154円54銭で引けた。世界株安でリスク回避の円買いや質への逃避の米国債買いに長期金利が低下し、ドル売りが優勢となった。その後、警戒感が後退し円の売り戻しが強まったほか、米金利上昇でドル買い戻しが強まった。
ユーロ・ドルは1.1654ドルまで上昇後、1.1606ドルまで下落し、1.1620ドルで引けた。ユーロ・円は178円98銭まで下落後、179円71銭まで上昇した。ポンド・ドルは1.3180ドルからまで下落後、1.3124ドルまで下落。ドル・スイスは0.7878フランまで下落後、0.7948フランまで上昇した。米国がスイスと通商協定で基本合意に達したことが好感されフラン買いが優勢となった。
■NY原油:上昇、地政学的リスクの増大を警戒
NYMEX原油12月限終値:60.09 ↑1.40
14日のNY原油先物12月限は上昇。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物12月限は、前営業日比+1.40ドル(+2.39%)の60.09ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは58.71-60.65ドル。供給超過を警戒した売りは一巡し、アジア市場の序盤から底堅い動きを見せた。一時60.65ドルまで上昇。地政学的リスクの増大を意識した買いが入ったようだ。米国市場の序盤にかけて上げ渋る場面もあったが、ポジション調整的な買いが入ったことで下げ渋り、通常取引終了後の時間外取引では主に60ドル台前半で推移。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 52.61ドル -0.26ドル(-0.49%)
モルガン・スタンレー(MS) 163.86ドル -1.75ドル(-1.05%)
ゴールドマン・サックス(GS)790.91ドル -14.59ドル(-1.81%)
インテル(INTC) 35.52ドル -0.39ドル(-1.08%)
アップル(AAPL) 272.41ドル -0.54ドル(-0.19%)
アルファベット(GOOG) 276.98ドル -2.14ドル(-0.76%)
メタ(META) 609.46ドル -0.43ドル(-0.07%)
キャタピラー(CAT) 554.03ドル +0.48ドル(+0.08%)
アルコア(AA) 37.59ドル -0.60ドル(-1.57%)
ウォルマート(WMT) 102.48ドル -0.06ドル(-0.05%)
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