*14:44JST 為替週間見通し:ドルはもみ合いか、米追加利下げ予想も日本財政に根強い懸念
【今週の概況】
■ドル伸び悩み、日銀12月利上げの可能性浮上
今週の米ドル・円は伸び悩み。週初に157円台前半までドル高円安に振れる場面があったが、米国の12月利下げ観測の広がりを受けて調整的な米ドル売り・円買いがやや優勢となった。日本の政策金利や長期金利は足元のインフレ率を継続的に下回っており、これに起因する円安進行が懸念されているものの、日本銀行による12月利上げの可能性が浮上したことから投機的な円売りは一服した。ただ、日本の財政悪化に対する警戒感は消えていないため、米ドル・円は155円台後半で下げ止まった。
28日のニューヨーク外為市場で米ドル・円は155円99銭まで下落後、156円39銭まで反発した。米長期金利が伸び悩んだことを受けて米ドル売りが優勢となったが、米国株式の堅調地合いを意識して米ドルを買い戻す動きが観測された。米ドル・円は156円11銭でこの週の取引を終えた。米ドル・円の取引レンジ:155円65銭-157円19銭。
【来週の見通し】
■ドルはもみ合いか、米追加利下げ予想も日本財政に根強い懸念
来週のドル・円はもみ合いか。12月9-10日開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)会合で0.25ptの追加利下げが決定される可能性が高まっている。ただ、今後発表される米国の主要経済指標がある程度改善すれば、来年以降の金利引き下げに慎重な見方が広がり、リスク回避的な米ドル売り・円買いは抑制されるとみられる。
一方、日本銀行は12月18-19日の金融政策決定会合で、追加利上げに踏み切るとの見方が浮上している。7-9月期の日本経済はマイナス成長に陥ったが、インフレ指標は目標を上回っている。高市政権の積極財政による財政悪化を警戒した米ドル買い・円売りが観測されているが、日銀による追加利上げの可能性が高まった場合、実質金利の上昇を想定してリスク選好的な円売りはある程度抑制される可能性がある。
【米・11月ISM製造業景況指数】(12月1日発表予定)
12月1日発表の11月ISM製造業景況指数は49.0と、前回48.7から小幅改善の見通し。ただ、節目の50を下回る状態が続き、明確なドル買い要因にはなりにくい。
【米・9月コアPCE価格指数】(12月5日発表予定)
12月5日発表の米9月コアPCE価格指数は前年比+2.8%と、8月実績をやや下回る可能性がある。市場予想と一致、または下回った場合、利下げ余地をにらみ、ドル売りの要因となろう。
予想レンジ:154円00銭-158円00銭
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