*11:45JST 高島 Research Memo(5):2027年3月期は建材をけん引役に業績回復へ、成長領域の拡大が進む見通し
■高島<8007>の今後の見通し
2027年3月期の連結業績は、売上高で前期比10.3%増の100,000百万円、営業利益で同9.4%増の2,300百万円、経常利益で同57.5%増の2,400百万円、親会社株主に帰属する当期純利益で同30.6%増の1,600百万円と増収増益の見通しである。
売上高は建材セグメントをけん引役として増収を見込む。営業利益率は前期比横ばいの計画であり、売上拡大に伴って営業利益も増加する見通しである。経常利益及び親会社株主に帰属する当期純利益は前期にDG Takashima関連の損失を計上した反動もあり、大幅な増益を見込むが、経常利益の回復により増益となる計画である。
事業セグメント別の業績計画を見ると、建材セグメントは売上高が前期比16.5%増の68,100百万円、セグメント利益が同24.8%増の2,150百万円、産業資材セグメントは売上高が同1.3%増の18,200百万円、セグメント利益が同6.4%増の1,300百万円、電子・デバイスセグメントは売上高が同4.1%減の13,700百万円、セグメント利益が同46.6%減の250百万円を見込む。各報告セグメントに配分していない全社費用等は1,400百万円を見込んでいる。
建材セグメントでは2026年3月期に実施した組織再編の効果を生かし、各事業の機能強化を進める方針である。なかでも再生可能エネルギー資材分野では、連結子会社化したサンワシステムとの連携により、産業用太陽光分野への領域拡大を進める。住宅用太陽光発電システムに加え、産業用太陽光分野への展開を推進することにより、同セグメントの収益拡大を図る。
産業資材セグメントでは需要動向を踏まえ、自動車、電子・精密機器、防衛、医療などの重点領域で営業活動を強化する方針である。加えて、持続可能な社会の実現に向けてリサイクルビジネスの拡大にも注力する。メーカー機能を持つグループ会社の強みを生かしたソリューション提案を進め、樹脂関連資材分野と繊維関連資材分野の双方で収益拡大を目指す。
電子・デバイスセグメントでは、主要顧客である民生電子機器・白物家電メーカーを取り巻く環境が厳しい。中国企業のシェア拡大、家電量販店によるプライベートブランドの強化、異業種からの参入などにより、競争環境は引き続き厳しいと見られる。この環境下で、同社は基板実装に使用する電子部品の開拓を進めるとともに、品質管理体制を強化し、品質・価格・納期の面で競争力を高める方針である。ただし、2027年3月期はセグメント利益の減少を見込んでおり、利益水準の回復には一定の時間を要すると見られる。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 吉林 拓馬)
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