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【コラム【EMW】】【中国の視点】日系製薬会社、中国などアジア市場で拡張加速

2017年6月16日 10:22

日本の製薬会社が中国などアジア市場での拡張ペースを加速している。アジアでは生活水準の向上や運動不足に伴う生活習慣病の患者数が急増していることや、深刻な大気汚染の進行で呼吸系疾患が増加していることが背景にある。

第一三共<4568>は今年、中国拠点の生産能力を強化する計画で、せき止め薬や高血圧治療薬などを増産させる狙いがある。同社は、上海工場の拡大に約30億円を投入する方針で、生産能力を2016年の2倍まで引き上げる予定だ。

また、エーザイ<4523>も中国のバイオ製薬大手と潰瘍の治療薬の販売で協力する方針を示した。このほか、武田薬品工業<4502>は2016年の中国市場の医薬情報担当者(MR)数を2012年から40%増加させ、約1400人まで拡大させた。武田薬品は胃潰瘍や前立腺がんの治療薬などに注力している。

中国のほか、日本の製薬会社はインド市場にも力を入れている。中国と同様に生活水準の向上に伴う食生活の欧米化で生活習慣病患者が増加しているほか、大気汚染は中国より深刻な状態にあるためだ。

業界専門家は、中国の生活習慣病の治療薬に対する需要について、2021年までの市場規模が1700億米ドル(約18兆7000億円)になると予測。これは2016年から40%増加するという試算になる。海外の医薬品に対する薬品の審査や規制など市場拡大の障碍が存在しているものの、飽和する日本市場に比べ、中国市場の拡大余地がはるかに大きいと指摘されている。

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