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【注目トピックス 日本株】アンジェス MG Research Memo(4):臨床試験段階のパイプラインが複数あり研究開発負担が重い

2015年12月18日 16:16

■業績動向

(1) 2015年12月期第3四半期累計業績

アンジェス MG<4563>の業績は上場来の赤字を続けている。創薬ベンチャーであり、まだ自社開発品の上市がなく臨床試験段階のパイプラインが複数ある中で、研究開発負担が重くなっていることがその要因となっている。10月30日付で発表された2015年12月期第3四半期累計(2015年1月−9月)の連結業績は、事業収益が前年同期比13.6%増の320百万円、営業損失が3,025百万円(前年同期は2,048百万円の損失)となった。

事業収益の内訳は、ムコ多糖症VI型治療薬「ナグラザイム」が前年同期比12.9%増の250百万円と増加したほか、提携企業からの契約一時金など研究開発事業収益が同15.9%増の69百万円といずれも増収となった。「ナグラザイム」に関しては投与対象人数6名と前年と変わらないものの、対象者の成長とともに投与量も増加していることが増収要因となっている。また、契約一時金に関しては重症虚血肢向けHGF遺伝子治療薬の国内での独占的販売権許諾契約を6月に締結しており、若干の増収となっている。

一方、研究開発費は前年同期比51.2%増の2,584百万円と大幅に増加した。HGF遺伝子治療薬(重症虚血肢)のグローバル臨床試験が本格化していることや、NF-κBデコイオリゴ(アトピー性皮膚炎)の第3相臨床試験が開始されたことなどが主因となっている。また、販管費は前年同期比23.6%増の633百万円となったが、寄付講座への寄付金、支払手数料、人件費などが増加要因となっている。

(2) 2015年12月期業績見通し

第3四半期決算の発表と同時に2015年12月通期の業績についての業績修正を行っている。事業収益は450百万円と期初計画と変わらないものの、営業損失が4,300百万円と期初計画から1,500百万円縮小する格好となった。研究開発費の見込み額が期初計画の5,000百万円から3,500百万円へ減少することが要因となっている。今期に見込んでいた臨床試験や非臨床試験に使用するHGF遺伝子治療薬及びNF-κBデコイオリゴの原薬製造の完了時期が来期にずれ込んだこと、また、CRO等の外部委託先への支払いの一部が来期以降にずれ込んだことに伴うもので、影響額は半々程度とみられる。また、今回の研究開発費のずれ込みが同社の開発スケジュールに及ぼす影響はないとしている。

なお、事業収益が前期比で50.5%減収となるが、これは前期に田辺三菱製薬からHGF遺伝子治療薬(重症虚血肢)の米国向け独占的販売権許諾契約にかかる契約一時金収入500百万円を計上した反動減によるものとなっている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

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