5月8日、住信SBIネット銀行が住宅ローンの金利引き下げを決定し、変動金利(借り換え)で史上最低金利となる0.428%という数字を発表した。同1日にりそな銀行が0.429%と最低金利を更新したばかりで、これに対抗した形となった。
もしも持ち家のローン返済が家計を逼迫しているのであれば、この超低金利の時流に乗ってローンを借り換えるだけで、残りの返済額を数百万円単位で浮かせることができるかもしれない。
ただし、ローンの借り換えには各銀行の審査と登記変更に加え、事務手数料が数十万円単位でかかる。課税証明書など用意する公的書類も多く、煩雑なため、そこで諦めてしまう人も少なくない。しかし、今はこれらの作業を代行してくれる業者も出てきた。その業者こそが「ローン借り換え完全代行業者」である。
今回、本誌は「2008年に固定金利2.9%で3000万円の住宅ローン(35年返済)を借りた場合」で、借り換え代行サービス『モゲチェック・プラザ』を運営する業界最大手の『MFS』に借り換えシミュレーションをお願いした。その結果が図の表である。(MFSによる作成。金利は5月10日時点のもの。「団信」は団体信用生命保険の略。返済中に亡くなったり、障害を負った時に、ローンの残額を肩代わりする住宅ローン専用の保険。保障される内容は商品により異なる)。
2008年に固定金利3000万円の住宅ローン(35年返済)を借りた場合の借り換えシミュレーション
メリット額重視であれば、住信SBIネット銀行の変動金利(0.428%)の場合は712万8637円、りそな銀行の変動金利(0.429%)の場合は709万388円返済額が圧縮できる。年間換算するとともに28万円以上も得することになる。
疾病保障重視型(病気や死亡などで返済できない事態になった時の保障を付けること)だと、りそな銀行の変動金利0.429%+特定状態保障特約で、624万円、イオン銀行の変動金利0.49%+8大疾病保障でも624万円お得になる。