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【注目トピックス 日本株】三城HD Research Memo(2):メガネ小売りの大手チェーン。業績は低迷続いたが、新業態で巻き返し図る

2018年6月13日 15:02

■会社概要

1. 会社概要
三城ホールディングス<7455>の源流は、創業者・多根良尾(たねよしお)氏が1930年に兵庫県姫路市に開業した正確堂時計店である。1950年代初頭に姫路市に時計、貴金属、メガネを販売する株式会社三城時計店を設立、1960年には社名を株式会社メガネの三城に改めた。その後は主に兵庫県を中心に店舗数を増やしていたが、1973年に多根氏がパリの三越<3099>の近くにミキブランドの店をオープンし、そこから同社の成長が始まった。パリ出店の後、1974年に東京首都圏への出店の拠点として株式会社パリーミキ(後に関西の株式会社メガネの三城と合併、社名を株式会社三城に変更)を設立し、全国での拡大を進めた。2018年3月末現在、国内767店舗、海外152店舗を有しており、国内最大級のメガネ小売チェーンである。

株式は1995年に日本証券業協会に店頭登録し、1996年には東証第2部に上場した。その後1998年には東証第1部へ指定替えした。

主力事業はメガネの小売販売:店舗数は国内最大級
2. 事業概要
(1) 店舗の形態及び平均客単価
同社は、店舗数で国内最大級のメガネ類の小売業者である。国内店舗の形態は大きく分けて、同社にとっての主力業態である「パリミキ」と「メガネの三城」(通常店)、百貨店を中心とした店舗展開をしている「金鳳堂」であり、パリミキとメガネの三城の店舗は同じ形態であるが、パリミキの店舗のほとんどは東京及び関東圏に、メガネの三城は主に関西圏に展開している。さらに欧米、中国、東南アジアなど海外にも展開しており、2018年3月期の売上高(比率)は国内が43,650百万円(86.6%)、海外が6,756百万円(13.4%)となっている。

店舗の平均面積は約150平方メートルでほとんどは販売用の商品陳列に使用している。約1,000組の在庫を置き、店員数は3~4名で運営している。平均組単価(2018年3月期平均)は、全店で30.5千円となっており、百貨店内店舗(主に金鳳堂)では98.9千円超となっている。

(2) 店舗数
店舗数(2018年3月期末)は国内が767店(うち110店がフランチャイズ)、海外が152店(中国59店、韓国50店、その他アジア29店、その他欧米14店)となっている。国内のうち、パリミキ及びメガネの三城が744店、金鳳堂が21店、その他2店となっており、それぞれ立地場所により郊外型、ビルイン型、テナント型などがある。ほとんどの店舗が賃貸借物件によるもので、自社所有店舗は少ない。海外店は基本的に通常店の形態である。

(3) 商品別売上高比率
商品別売上高比率を見ると、レンズとフレームが約73%を占める。商品の平均粗利率は、70%ほどであり、主力商品であるフレームとレンズは平均より高く、サングラスなどその他の商品は平均より低い。ただし、今後の新店舗ではサングラスの売上増が期待できることから、今後はサングラスの売上比率が上昇する可能性がある。

(4) 商品の主な仕入先
商品の主な仕入先は、金額ベースでは国内メーカーの比率が高いが数量ベースでは海外メーカー(主に中国)が高くなっている。商品の約80%近くが同社が独自に企画・設計したプライベートブランド(PB)だが、百貨店店舗では著名なデザイナーブランドなどが多いことから、PBの比率は低く90%以上がナショナルブランド(NB)となっている。ただし今後、後述する新しいコンセプトの店舗展開を進めるとNBの比率が高まっていくと見られている。

3. 競合、特色、強み
メガネの国内市場は約4,000億円と推定されており、同社のシェアは約8.2%で業界第3位(第1位は(株)メガネトップ、2位は(株)JIN)である。しかしメガネの小売市場では依然として小規模の家族経営店や数店だけのチェーン店も多く存在し、同社を含めた大手10社のシェアでも50%ほどにとどまっている。その意味では国内には数多くの競合が存在すると言える。海外市場については統計等も不備であるため正確なシェアや競合は不明である。

そのような業界環境の中で、同社の特色(強み)として挙げられるのは、専門的な知識を備えた経験豊富なスタッフが多いこと、高いブランド力、大手チェーンとしてのスケールメリット、上場企業としての信用力、強固な財務基盤などだろう。そのためメガネ店としての知名度は高く、多くのリピート顧客を抱えている。

しかし過去10年、Zoff((株)ゾフ)などの登場により日本のメガネ市場が低価格化にシフトするなかで、これらの強みの一部は「両刃の剣」として同社の「弱み」となってきた面も否定できない。そのため同社では、現在の強みを維持しつつも、今後は変えるべきは変えるとの方針から、新しい店舗戦略を打ち出している。特に重点的に出店を強化するのが、「音楽&ファッション」、「パリのベルエポック」、「サロン」、「サーカス」の4つの新コンセプト店舗だ(詳細後述)。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)

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