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【注目トピックス 日本株】ムサシ Research Memo(1):シクリカルグロースの選挙システム機材と2つのエンジンで走る文書デジタル化で成長

2018年7月11日 17:29

■要約

ムサシ<7521>は選挙関連の機器や用具の総合トップメーカー。選挙の投開票業務のプロセスで必要な機材や用具類を全般的にラインナップし、主力の投票用紙読取分類機においてはシェア約80%と圧倒的な存在だ。また、文書のデジタル化(メディアコンバート)においても国内最大のイメージング作業施設を展開し、収益の2本柱への育成を図っている。

1. 2018年3月期は増収減益で着地。衆院選実施により選挙システム機材は大幅に伸長
同社の2018年3月期決算は、売上高37,298百万円(前期比5.8%増)、営業利益960百万円(同13.3%減)と増収減益で着地した。売上高は、2017年10月の衆院選の実施により選挙システム機材の売上高が大幅に伸長したことと、エム・ビー・エス(株)の連結子会社化により前期比増収を確保した。利益面では、利益率が高い選挙システム機材の増収に伴う利益増があったものの、印刷システム機材の業績悪化の影響により、前期比減益となった。国政選挙からの利益増が印刷システム機材の収益低下でインパクトが薄まったということであり、選挙関連ビジネスでの同社の強さが改めて確認できた一方で、印刷システム機材事業の早急な収益立て直しの必要性が明確となった。

2. メディアコンバート事業が足踏み状態から脱却して成長軌道を回復する可能性
同社の中長期の成長を支える第1のものは選挙システム機材事業であるが、この事業は国政選挙の有無に左右されるため、“シクリカルグロース”の性格が強い。そこで同社が安定成長かつ第2の柱として期待するのが文書デジタル化(メディアコンバート)事業だ。この事業はここしばらく、年商40億円前後で足踏みが続いてきた。しかしながらここにきて、同社がこれまで開拓を進めてきた民需の拡大に加え、かつての収益源であった官公需が再び同社にとって大きな需要源として復活する動きが出てきている。これが本格化すれば文書デジタル化事業は民需と官公需の2つの成長エンジンで走ることになり、再び年商100億円規模へと拡大する可能性が大きく高まると期待される。

3. 印刷システム機材は印刷後加工分野や新規分野開拓などで早期の収益回復を目指す
印刷システム機材について、同社は業績悪化の要因について印刷業界の構造的変化が主因と厳しく受け止め、これまでの主力商品に頼らない形での収益改善策に取り組んでいる。具体的には、主力の印刷機械や消耗品の成長は限定的との見方に立ち、印刷後加工分野(レーザー加工、製本機など)の機材の販売や同社がこれまで取引のなかった領域の印刷会社への営業強化、エム・ビー・エス(株)との連携強化、印刷分野へ特化した業務支援ソフトの販売などだ。これらの市場はいずれも、主力印刷機市場のような過当競争状況にないため、売上げが伸びれば利益も着実についてくることが見込まれる。施策の中には効果が顕在化しているものもあり、2019年3月期の収益回復に期待が高まる状況だ。

■Key Points
・選挙市場は18歳成人法案可決などで拡大が続く。選挙システム機材事業はシクリカルグロースビジネスとして同社の成長をけん引
・文書管理の“品質”への意識の高まりが追い風となり、文書デジタル化事業は民需と官公需の2つのエンジンで成長
・印刷システム機材は、印刷後加工分野や新規分野の開拓などで早期の収益回復を目指す

(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)

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