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【コラム【EMW】】【中国の視点】マレーシア:国債・通貨・株式がトリプル安、アジア通貨危機再び?

2015年8月18日 8:13

外資によるマレーシア売りが加速している。マレーシアの国債は先週に急落したほか、通貨リンギットは米ドルに対して3.8%下落、同国の代表的な株価指数であるクアラルンプール指数(KLCIインデックス)は先週に5%以上下落し、週ベースで7年ぶりの下落幅を記録した。

市場関係者は、先週のリンギットの急落がアジア通貨危機を彷彿とさせると指摘。現時点では98年のように資本取引規制が導入されないものの、リンギットが一段と暴落すれば、その可能性を排除できないとの見方を示した。リンギットは直近8週で続落(対米ドル)し、17年ぶりの安値水準を更新。過去1年間で米ドルに対して22%急落した。

リンギットの急落について、米早期利上げ観測や、原油など商品価格の大幅下落に伴う輸出の減少、国内の政治腐敗、人民元の実質切り下げなどが挙げられた。また、マレーシアの外貨準備高の急速減少も警戒されている。報告によると、7月末時点の外貨準備高は967億米ドルまで縮小し、昨年末時点から17%減少し、1000億米ドル割り込んだのは2010年以来初めてとなる。

一方、マレーシア中央銀行のゼティ総裁は13日、資本規制の導入やリンギットを再びほかの通貨とペッグさせる必要がないとの認識を示した。中銀が米利上げに対応する能力を持っており、現在のリンギット安はコントロールできる範囲内にあると強調した。

なお、1997年のアジア通貨危機が発生した後に、マレーシアは国際通貨基金(IMF)などの支援を受けず、「資本取引規制・固定相場制」政策を導入した。導入前はあらゆる国際機関からの批判を受けたが、マレーシア経済の急回復に伴い、IMFなどはマレーシアの金融政策を肯定した。

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