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【注目トピックス 日本株】GTS Research Memo(4):2020年には3,000億ドル規模へ拡大が予想される世界のバイオ医薬品市場

2016年1月12日 7:06

■会社概要とバイオ医薬品市場について

(3)バイオ医薬品の市場環境

バイオ医薬品の市場については、年々拡大傾向が続いており、2014年には世界の医薬品市場約8,000億ドルのうちの約1,800億ドルと23%を占め、2020年にはそれが3,000億ドル近い市場に成長すると予測されている。

また、大型医薬品の比率が高いことも特徴で、2014年の医薬品売上高ランキング上位10品目のうち7品目がバイオ医薬品で占められている。

こうしたなかで、バイオシミラーの市場が今後急速に拡大していくことが予想されている。現在の売上高ランキング上位20品目の中で10品目を占めるバイオ医薬品のうち、8品目が2020年までに特許期限を迎えるためで、期限切れとなるバイオ医薬品の市場規模だけでも2020年には622億ドルに達すると予想されているためだ。

バイオシミラー市場については、2006年に欧州(EU)でヒト成長ホルモン製剤が発売されて以降、欧州や日本で発売されてきたが、米国に関しては2015年にようやくバイオシミラーのガイドラインが公開され、市場がオープンとなった段階にある。同年3月に米サンド社がフィルグラスチムのバイオシミラーで初めて製造販売承認を受けたが、医薬品の最大市場である米国で市場が立ち上がったことで、バイオシミラー市場は、2015年を普及元年とし、今後本格的な成長ステージに入っていくものと予想される。なお、日米欧以外の地域では、日米欧いずれかの国で承認されていれば承認取得可能とされている。

バイオシミラーの普及に関しては、医療費の抑制の切り札になるとも言われている。バイオ医薬品はその薬効から需要は年々拡大傾向にあり、売上高ランキングの上位を占めるほどの市場となっているが、薬価が高価なことから、国家の医療財政を圧迫する要因ともなっているためだ。バイオシミラーは先行品の約70%の薬価水準と、一般的なジェネリック薬品が60%の水準であるのに対して、価格差は小さいものの、薬価そのものが高いためバイオシミラーが普及することに伴う医療費削減効果は大きくなる。医療費低減によって、個人の医療負担が軽減されるだけでなく、医療財政の負担軽減にもつながることになる。医療財政負担軽減のため、ジェネリック薬品の使用率を引き上げるための制度改正が進んでいるが、バイオシミラーはこの対象とはなっていない。このため、2015年3月に超党派の国会議員で構成する「バイオシミラー使用促進議員連盟」が発足されており、今後、バイオシミラーについても普及拡大を促進する制度改正などが進む可能性があり、ジーンテクノサイエンス<4584>にとっても追い風となろう。

なお、国内でのバイオシミラーの競合としては、JCRファーマ<4552>や協和発酵キリン<4151>の子会社である協和キリン富士フイルムバイオロジクス(株)などがある。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

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