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【注目トピックス 市況・概況】ソーシャルレポーターロシアンOLちゃん:仮想通貨の理想的な投資戦略とは?

2018年9月11日 9:24

以下は、フィスコソーシャルレポーターのロシアンOLちゃん(海外クリプトジャーナリスト)が執筆したコメントです。フィスコでは、情報を積極的に発信する個人の方と連携し、より多様な
情報を投資家の皆様に向けて発信することに努めております。

以下の内容は、クリプト専門家、開発者、投資家、クリプトファンなど10万人が集まるロシア最大のブロックチェーン暗号通貨情報コミュニティ「DeCenter」で8月紹介され話題になったDeCenterの記者ウラジスラフ・ギンコ氏(Vladislav Ginko)による仮想通貨投資に関する一考察である。
まだ歴史が浅く、投資手法が確立されていない仮想通貨投資において、経験豊富な海外専門家による事実に基づいた分析、考察は日本人投資家にとって非常に有益だろうと考え、紹介したいと思う。

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投資収益の考え方
仮想通貨の価値が大きく下がってしまうと、周りの投資家も皆、いつでも損失を被っているように感じられる。世界の金融機関を調査する独立機関Autonomous Researchの報告によると、仮想通貨ポートフォリオを持つファンドのほとんどが今年平均50%の損失を被った。実はこれはそれほど悪い成果ではない。というのも今年年初から現時点までの仮想通貨価格の下落率の平均は65%だからだ。

また資産投資においてこのような短期間で収益を分析すること自体が間違っているとも言える。これは単に仮想通貨所有者の意見というだけではなく、数値の上でも示されている。例えばデジタル資産やブロックチェーン関連事業に積極的に投資しているPantera Capitalの仮想通貨ポートフォリオなどは、5年間で10136%のリターンを達成している。

Pantera Capitalの投資戦略
このようなROIを達成する理想的な仮想通貨投資戦略とはどのようなものか? まず第一に少なくとも1年間、理想的には数年単位での計画を立てることだ。Pantera Capitalの成功は明白であり、その投資の詳細は公開されていないが、同社の責任者であるダン・モルハド氏は、ポートフォリオ構築の戦略を「仮想通貨を過去230日間の平均価格を上回った時に購入し、 1年間保有した後売却し売却益を得る」と明かしている。

投資ポートフォリオはビットコインを必ず含むべし
これはつまり「実績のある馬」に賭けるべきだ、ということだ。例えば、2014年に存在した仮想通貨の上位10件のうち現在残っているのはビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)のみで、残りは忘却の彼方となっている。投資家が標準的なリスクを負うのは通常のことだが、リスクを考慮することは必要である。Pantera Capitalが自社ポートフォリオを「新鮮な」仮想通貨によって「分散する」ことを決めて、ビットシェアーズ(BTS)、オミセゴー(OMG)と—(DASH)にも投資をした結果、わずか1年未満という短期間で同社の仮想通貨投資全体の収益性を引き下げるという事態に陥った。しかし、これは短期的な視野でのことであり、「新入り」を信頼出来るのであれば、当然、それらに投資する価値はある。

したがって、仮想通貨の投資家の多くのポートフォリオにおいてビットコインが大きなシェアを占め続けていることは驚くことではない。デジタル資産運用会社のArrington XRP Capitalのトップであるマイケル・アーリントン氏自身が認めるように、ファンド名に仮想通貨リップル(XRP)が含まれているにも関わらず、同ファンドはXRPよりもビットコインに多く投資している。

あるファンドのポートフォリオ
しかし、どの仮想通貨にどれくらい投資すればよいのか? 例えば、投資ファンドRivemont Crypto Fundのポートフォリオの19.4%はビットコイン、8.4%がイーサリアム、そして72.2%と大部分を占めるのはフィアット(法定通貨)である。また仮想通貨運用会社Crescent Crypto Asset Managementの場合、ビットコインに約5,000万ドルを投じ(44.7%)、イーサリアムに19.3%、XRPへ8.7%、ビットコインキャッシュ(BCH)に6.4%、イオス(EOS)へ3.4%、ライトコイン(LTC)は2.4%、ルーメン(XLM)へ1.9%、トロン(TRX)およびネオ(NEO)はそれぞれ1.3%。さらに資金の11%は他のアルトコインへ、種類ごとに1%ずつ投資している。同社のビットコインおよびフィアットへの情熱は明らかだ。

金(ゴールド)ではなく、仮想通貨を優先しよう
多くのアナリストが法定通貨、特に米ドルの競合になる資産として、ビットコインとともに金(ゴールド)を指すことはよく知られている。著名な自由主義者の一人であるロン・ポール氏はこれについて書いており、ファイル共有リソースの生みの親であり生きる伝説とも呼ばれているキム・ドットコム氏もこれに同意している。またロバート・キヨサキ氏もこれについて言及している。

しかし必ずしもポートフォリオの中に、仮想通貨以外に金を含む必要はない。というのも金によるヘッジングは保証されていないためだ。2012年以来着実な成長を示しているビットコインの長期的な価格ダイナミックスの背景では金は不利に映る。

ベンチャーキャピタルファンドCryptoOracle.ioのパートナーであるロウ・ケルナー氏が「自身の評価によるとビットコインは金よりもはるかに優れている」と考えているのは驚くことではない。そしてビットコインは金のダイナミクスと相関しないという事実に対して、eToroのアナリストであるマティ・グリーンスパン氏は嘆いているが、これはポジティブなことでありネガティブな事象ではない。

またカナダ・トロント市にあるヨーク大学の研究者は、伝統的な投資をする投資家でさえもポートフォリオ内の金をビットコインに交換することにより大きな収益を得ることが出来ると結論づけた。これは、2012年から現時点までの期間、例えば、株価指数S&P 500は157%伸びたのに対し、金の米ドルでの価値は24%減少したという事実から裏付けられるとしている。

では、株を買うべきなのか?しかし単純にその回答に飛びつくことは間違いだろう。例えば、億万長者の投資家であるビル・ミラー氏は、過去4年間の状況を分析し、ビットコインが彼の投資家としての主な収入源になったという結論に達した。実際、彼の2億米ドルの財産の半分以上がビットコインへの投資に使われている。

マカフィー氏のポートフォリオの秘密
しかしビットコインはすべての投資家にとってポートフォリオの構成要素であるとは限らない。例えばジョン・マカフィー氏は、Twitter上でフォロワーとのやりとりで、自身のポートフォリオで保有する仮想通貨の名前(Safex、EOS、SETHER、BEZOPとDOCADEMIC)を公表した。これら全ての仮想通貨は四半期または半年のような短期間で見るとマイナス成長をしている。しかし我々は包括的な視点で物事を検証する必要があり、2017年には大規模なプロジェクトから新しいプロジェクトまで含めた業界全体として136,000%以上の収益をもたらしたことを忘れてはならない。ボストン大学キャロル経営大学院の専門家による調査では、これらの仮想通貨投資からの平均リターンは82%と言われている。

マカフィー氏はビットコインについて言及しなかったが、同氏がビットコインに投資している可能性は高く、また、法定通貨による商品やサービスの支払いを完全放棄したことからも、他の仮想通貨とともにビットコインを決済手段として使用している可能性は高い。最近のNewsweek誌とのインタビューでは、ビットコインは2020年までに100万ドルの価値まで成長する、と同氏は予測している。

理想的な投資の秘密
さまざまな資産への投資総額において仮想通貨へはどのくらい投資すべきか?イェール大学の専門家によると、少なくとも6%。そしてこれは現実とほぼ合致している。米国公認会計士協会(AICPA)によると、米国市民は平均的に自身のポートフォリオのおよそ5%を仮想通貨に投じている。億万長者の投資家マーク・ラスリー氏の場合、自身の投資ポートフォリオの1%を仮想通貨が占めており、彼の財産から算出すると、これは1,700万米ドル相当である。

ポートフォリオの構築は、静的プロセスではなく、動的プロセスであり、伝統的なミステイクを避けることが重要である。ビットコイン財団の理事兼ビットコイン取引所BTCCの共同創設者であるボビー・リー氏は、8月20日のBlockShow Americas 2018での発表で、トレーダーは「ためらい、少な過ぎる投資、小幅な上昇後の現金化、パニックがもたらす仮想通貨価格下落の後の売却」の4点を避けるべきだと話した。またJPモルガン社で株式の戦略家として勤務したトム・リー氏は、自身の経験を仮想通貨の世界に照らし、「保有資産が過去最高値に上昇するまで売却しないで欲しい」と言っている。

さらに、仮想通貨アナリストのジョセフ・ヤング氏は、投資家の大多数の間で共通となってしまっている間違った投資戦略がどのようなものか述べた。

”大多数は、ビットコインをまず購入し、そのビットコインでトークンを購入し、10%のゲインを受け、その後さらにトークンを購入するも10%の損失を被り、損失を最小化しようとするあまり、より多くのビットコインを失い、当初から仮想通貨の数が減ってしまったという状況に陥る。これらから総合して言えるのは、仮想通貨への投資において感情や興奮に踊らされた判断をすべきではなく、常に合理的なアプローチを取るべき、ということだ”

同様にベンチャーキャピタルファンドBlockchain Capitalのパートナーであるスペンサー・ボガート氏は仮想通貨の価格の大きな振り幅と一般トレーダーの大多数の気分の変化を結びつけ、これらのトレーダーは「機関投資家よりも若干感情的である」と言っている。

ベスト・プラクティスをお手本にしよう
実際には、様々な現象と仮想通貨価格の相関が、それら現象自体は予測できても、市場動向の予測に常に役立つとはいえない。しかしこのような「予測不可能さ」は、実際、投資家、特にプロの投資家にとって非常に良いことであるとウェスタンカロライナ大学のローレンス・トラウトマン教授とタフト・ドーマン教授は述べている。さらにはこの点については研究者たちも、かつてインターコンチネンタル取引所(ICE)のオーナーから聞かれたような反論を述べていない。そのかつての状況とは、仮想通貨プラットフォームBakktのローンチの際、ICEの代表が、このプラットフォームは仮想通貨市場に対する信頼度を与える一助となる、と述べていたことである。仮想通貨への信頼度の存在は、既に、仮想通貨に資金を投じる多くの投資家の行動によって証明されている。仮想通貨投資は、金(ゴールド)投資や株式のインデックス投資よりも、ほかの投資よりも、高い収益をもたらす。重要なのは、仮想通貨投資のベストプラクティスを参考・活用することである。

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執筆者名:ロシアンOLちゃん

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