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【注目トピックス 経済総合】インターポール総裁の失踪劇 人権団体「暴政下、誰も安全ではない」

2018年10月11日 17:37

国際刑事警察機構(ICPO、インターポール)中国人総裁の孟宏偉氏(64)の行方不明事件をめぐって、妻のグレース・メン(GraceMeng)氏は7日、記者会見を開き、夫の無実を訴えた。しかし、孟氏が共産党高官として、人権派弁護士の弾圧に加担した経歴を持つため、妻の訴えに人々の反応は冷ややかだった。

グレース氏によると、9月25日にメッセージアプリのWhatsAppに夫から刃物の絵文字が届いたのを最後に、夫との連絡が取れなくなった。

共産党幹部の汚職を摘発する機関、中国国家監察委員会は7日夜、ウェブサイトで「収賄による違法行為があった」として、孟宏偉氏を取り調べていると発表した。孟氏は中国公安部副部長(次官)を務めている。

インターポールは7日、孟氏から辞表を届いたと発表した。

*波紋

中国当局に拘束された高官の親族が海外で記者会見を開いたのは初めて。米ニューヨークタイムズの報道によると、グレース氏は記者会見で、「真相の究明、正義と歴史的な責任」のために、中国当局への対抗姿勢を示した。

しかし、中国国内の人権活動家からこの発言に対して、批判の声が上がっている。キリスト教信者の胡一槍氏は大紀元に対して、「孟宏偉氏は公安部副部長として、2015年人権派弁護士の一斉拘束(709事件)を画策・関与した」と非難した。中国当局は現在も、709事件で拘束された王全璋弁護士の消息についてコメントを拒否している。

胡氏は「共産党の暴政下で、党の高官も被害から免れない」と指摘した。

また現在、所在が分からなくなった人権派弁護士の高智晟氏を支援する団体「高智晟関注組」は、「中国では、一般市民、弁護士、企業の経営者、映画スター、インターポール総裁などを含む人々の失踪・拘束は常態化している。誰の身にも起こりうることだ。習近平国家主席でさえ安全ではない」と述べた。

いっぽう、ツイッターで中国の政治経済について評論を行う「LIFETIME視界」によると、グレース氏が記者会見で、夫について「法治国家の実現に精力的に働いてきた。卓越した指導力を持っている」と話した。

「LIFETIME視界」は「孟宏偉氏は正義の代弁者ではない」と反論し、「夫を助けたいなら、まず共産党の数々の悪行を暴くことから始めてください」とグレース氏に呼びかけた。

「LIFETIME視界」によると、近年海外メディアは、孟氏が2004年インターポールの中国国家センター局長に就任してから、海外に亡命した反体制活動家などの拘束にレッドノーティス(赤手配書、国際逮捕手配書)を濫用してきたと批判している。

*「反習近平」に関与か

8日、中国公安部が緊急会議を開き、声明を出した。同会議で、公安部上層部は「周永康の害毒による影響を徹底的に粛清しなけばならない」と強調した。中国共産党内、江沢民派閥の中心人物である周永康・元中央政治局常務委員は、2013年12月に失脚し、15年収賄罪などで無期懲役を言い渡された。孟宏偉氏は、公安部長も務めた周永康氏の長年の部下だった。

香港紙・蘋果日報は7日、周氏と近い関係にある孟宏偉氏は、江沢民グループが2015年に企てた「反習近平の活動」に関与した可能性があると報道した。一部の報道によると、江グループは習氏のスキャンダルに関する資料をまとめ、同年夏に開催される党の非公式重要会議「北戴河会議」で習氏を攻撃すると計画していた。事前に情報が漏れたため、計画は不発に終わった。そのため、中国当局が国際社会への影響を顧みずに、孟宏偉氏の拘束に踏み切ったとの見方を示した。

孟宏偉氏は、中国公安部部長補佐、同部交通管理局長、同部副部長、同部党委員会委員、インターポール中国国家センター局長、中国国家海洋局副局長、中国海洋警備局局長(沿岸警備隊に相当)などを歴任した。

2017年末、孟氏の国家海洋局副局長兼海洋警備局局長の職は突然解任された。また、18年4月、当局は孟氏が14年間も務めた公安部党委員会委員の再任を見送った。孟氏の実権が少しずつ削られていることから、「失脚」の観測が広がっていた。

(記者・駱亜、翻訳編集・張哲)

【ニュース提供・大紀元】

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