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【注目トピックス 市況・概況】国内株式市場見通し:内外要因見据えたボラタイルな展開か

2018年10月13日 15:01

■日米株価急落、週末は踏みとどまる

先週の日経平均は急落した。2週連続のマイナスとなって週間での下げ幅は1000円超に達した。日本の3連休中に、米国では9月雇用統計を受けて長期金利が上昇し、ハイテク株が軟調となったことを受けて9日の日経平均は4日続落のスタートとなった。大型連休明けの上海総合指数の急落や為替の円高、東京証券取引所における一部の売買システム障害発生が加わって下げ幅は300円超に拡大した。10日は前日までの続落で下げ幅が800円に達していたこともあり、日経平均は5日ぶりの反発を見た。ただ、国際通貨基金(IMF)の世界成長見通し引き下げやトランプ米大統領の利上げけん制発言、為替相場も円高傾向が続いて、反発は限られたものとなった。米長期金利の上昇とムニューシン財務長官が人民元下落について中国政府による為替操作を調査する方針を示したことで、米中関係悪化への警戒感が広がり10日のNYダウが831.83ドル安と急落すると、11日の日経平均は一時1000円を超す急落と全面安商状に陥った。大引けの日経平均は前日比915.18円安で、2月6日の1017.84円安、3月23日の974.13円安に続き今年3番目の下げ幅を強いられた。11日はNYダウの3日続落と対ドルで111.80円台の円高を受けて日経平均も続落スタートに。しかし、オプションの特別清算指数算出(SQ値は22313円)を通過し、時間外取引で米国株価指数先物が上昇し、上海総合指数もプラス圏に切り返したことで、買い戻しの動きも加わり日経平均は反発に転じた。日銀のETF買い入れは12日まで5営業日連続で実施されている。12日のNYダウは買いのスタート後に一時マイナス圏があったものの終値では前日比287ドル高と4日ぶりの反発で終了している。

■日経平均は落ち引きどころを探る

今週の日経平均は上にも下にもボラタイルな展開が予想される。テクニカル的には25日移動平均線はおろか75日移動平均線、さらに200日移動平均線まで売り込まれて、ここまでの上昇相場に亀裂が入った。しかし、前週末終値では200日線上で大引けて、週足ベースでは今年4月以降の下値トレンドラインである52週移動平均近辺で踏みとどまったことは一筋の光明だ。日経平均、NYダウともに前週末は反発した。まずは、今回のショック安の落ち着きどころを探る展開となる。今週は、7-9月期GDPを始めとする中国の経済指標の発表が19日に集中していることが波乱要因として意識されそうだ。一方で、米中協議の再開などの動きが出た場合は、反騰材料ともなってこよう。ちなみに、中国税関当局が12日に発表した9月の対米貿易黒字は341億3000万ドルと、8月から拡大して過去最高となっている。11月中間選挙を控えたトランプ政権も、米国長期金利上昇と貿易摩擦に端を発した世界同時株安に対する姿勢も試されるところだ。日経平均は、貿易摩擦、中国経済指標、為替動向、米国株と中国株の動向に、敏感に反応する展開となろう。また、12日の相場展開で日経平均が前日比プラスに転じるのに先行して、年初来の安値水準にあるジャスダック平均とマザーズ指数は反発した。波乱収束の兆しとなるかどうか、動向が注目されよう。このほか、25日から3日間の安倍首相の中国訪問が固まり相場への支援材料に働くことが期待される。

■米国企業の決算発表本格化

あと一つの相場材料が企業決算だ。米国では7-9月期決算が本格化して15日にバンク・オブ・アメリカ、16日にモルガン・スタンレー、ゴールドマン・サックス、ネットフリックス、17日にアルコア、18日にノバルティス、19日にP&Gなどが決算発表に進む。日本の3月期決算企業第2四半期業績の発表本格化は22日以降となる。10日に安川電機<6506>が今2月期の業績予想を下方修正した後に売られ、11日に好決算と増配を発表したファーストリテイリング<9983>が12日に材料出尽くし感から下落するなど、企業決算への期待感が後退し地合いの悪化を促していることは気がかりだ。

■日本9月貿易統計、米国9月鉱工業生産、中国7-9月期GDP

今週の主な国内経済関連スケジュールは、16日に9月首都圏新規マンション発売、9月訪日外客数、18日に9月貿易統計、黒田日銀総裁が日銀支店長会議で挨拶、地域経済報告(さくらレポート)、19日に9月消費者物価の発表がそれぞれ予定されている。一方、米国を含む海外経済関連スケジュールでは、15日は米9月小売売上高、米10月NY連銀製造業景気指数、米8月企業在庫、16日に中国9月生産者物価・消費者物価、米9月鉱工業生産・設備稼働率、米10月NAHB住宅市場指数、17日に米9月住宅着工件数、米9月建設許可件数、9月25・26日開催のFOMC議事録、18日に米10月フィラデルフィア連銀製造業景況感指数、米9月CB景気先行総合指数、19日に中国7-9月期GDP、中国9月小売売上高、中国9月鉱工業生産、中国9月都市部固定資産投資、米9月中古住宅販売件数の発表が見込まれている。このほか、国内外で予定されているイベントとしては、15日にEU加盟国(イタリア含む)が2019年予算案を欧州委員会に提出、16日に家電・ITの国際見本市「シーテック・ジャパン2018」(19日まで)、17日に「ワールドロボットサミット2018」(21日まで)、APEC財務相会合(パプアニューギニア・ポートモレスビー)が予定されている。

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