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【注目トピックス 日本株】シンワアート Research Memo(8):エネルギー関連事業の伸びが大幅な増収増益に貢献

2016年3月4日 16:21

■決算動向

(2) 2016年5月期上期決算の概要

シンワアートオークション<2437>の2016年5月期上期の業績は、売上高が前年同期比111.5%増の1,726百万円、営業利益が169百万円(前年同期は12百万円の損失)、経常利益が160百万円(同15百万円の損失)、純利益が96百万円(同24百万円の損失)と大幅な増収増益であった。期初予想に対しても、売上高、利益ともに大きく上回る結果となった。

主力のオークション事業がおおむね堅調に推移する一方で、エネルギー関連事業の大幅な伸びが増収に寄与した。

損益面でも、原価率が上昇したものの、増収効果による収益の押し上げから、一時的な特殊要因(太陽光発電施設の販売体制強化に向けた先行費用等)により営業損失となった前年同期に対して大幅な増益となった。

なお、上期業績が期初予想を上回ったのは、1)エネルギー関連事業において、自社保有の大型太陽光発電施設を売却したこと、2)オークション事業において、スケジュールの都合により近代陶芸オークション(1回分)を前倒しで開催したことが要因である。特に1)による影響が大きく、売上高における計画差異(約427百万円の上振れ)のほとんどを占めているとみられる。また、2)については、上期業績の上振れ要因となったものの、通期業績に影響を及ぼすものではない。

財政状態については、自社保有の太陽光発電施設の売却により固定資産が減少したものの、戦略的な商品在庫の積み増しにより流動資産が増加したことから資産合計では3,687百万円(前期末比9.7%増)に拡大した。一方、自己資本も内部留保の積み増し等により1,697百万円(前期末比4.1%増)に増加したが、自己資本比率は46.0%(前期末は48.5%)に低下した。もっとも、長短合わせた有利子負債も約定返済等により731百万円(前期末比24.4%減)に減少している。

各事業の概要は以下のとおりである。

a)オークション関連事業は、売上高が前年同期比5.7%減の543百万円、営業利益が同258.3%増の43百万円と減収ながら増益となった。また、本来の業績の規模を示す取扱高(落札総額)では前年同期比5.6%減の2,172百万円であった。近代美術オークションがやや伸び悩んだものの、スケジュールの都合により近代陶芸オークション(1回分)を前倒しで開催したことにより全体では計画を上回る結果となった。

なお、主力となる高価格帯の近代美術オークションについては、落札平均単価が若干上昇したものの、出品数が落ち込んだことにより取扱高が減少した。また、その他が減収となったのは、前年同期に開催した「棟方志功−漆黒の宇宙、紅色のいのち」の反動によるものである。同社がプラットフォーム構想の中で積極的に取り組んでいる在庫商品については638百万円(前期末比81.3%増)と順調に拡大した。

b)エネルギー関連事業は、売上高が前年同期比394.6%増の1,182百万円、営業利益が128百万円(前年同期は22百万円の損失)と想定を上回る大幅な増収増益であった。生産性向上設備投資促進税制による需要拡大を追い風として、小型(50kW級)の低圧型太陽光発電施設の販売が34基(前年同期は6基)と好調に推移した。加えて、自社保有の穂北太陽光発電所(宮崎県西都市/663.6kW)を売却したことが計画を上回る要因となった。好条件による引き合いがあったことが売却に踏み切った経緯とみられる。一方、売電収入については、穂北太陽光発電所の売却により想定を下回ったものの、影響としては軽微とみられる。

c)その他は、売上高が0.6百万円(前年同期は0.2百万円)、営業損失が2百万円(同2百万円の損失)となった。新たに開始した医療ツーリズムを収益の柱とするべく、高度医療サービスや高度医療健診を提供する医療機関や提携医療機関等との具体的な折衝を行っているが、上期の段階では本格的な業績貢献には至っていない。また、今後の展開に向けて、医療コーディネーター業務や医療通訳養成講座も開始した。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田 郁夫)

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