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【注目トピックス 日本株】サイオス Research Memo(4):M&Aを前向きに検討

2016年3月22日 16:06

■決算動向

(3)財務状況と経営指標

サイオステクノロジー<3744>の2015年12月末の財務状況を見ると、総資産は前期末比1,990百万円増加の5,642百万円となった。このうち流動資産は現預金が224百万円増加したほか、売上債権が418百万円増加した。また、固定資産はPCIの子会社化でのれんが831百万円増加したほか、持分法適用関連会社である米BayPOSへの出資などで投資有価証券が190百万円増加した。なお、PCIののれんについては10年の定額償却となっている。

一方、負債合計は前期末比2,184百万円増加の4,102百万円となった。KPS、PCIの株式取得を目的に有利子負債が1,364百万円増加したほか、事業規模の拡大によって買掛金が193百万円、前受金が271百万円それぞれ増加した。また、純資産は当期純損失179百万円を計上したことを主因に、前期末比193百万円減少の1,539百万円となった。

経営指標を見ると、自己資本比率が前期の47.1%から26.6%へ低下し、有利子負債比率が逆に0.2%から24.3%に上昇するなど、財務体質はやや悪化したが、ネットキャッシュ(現預金−有利子負債)では黒字となっており、将来の成長に向けた投資と考えれば問題のない水準と考えられる。また、収益性に関しても当期は研究開発費用やM&Aに関連した費用増などがあったため、一時的に落ち込んでいるが、2016年12月期以降はM&Aの効果が出てくる見通しで収益性も向上していくことが予想される。

なお、同社は今後もM&Aに関しては前向きに検討していく姿勢を見せている。対象となるのは、同社が顧客基盤を持たない業種特化型のシステム開発企業や、最先端テクノロジーのノウハウを持つ企業となる。M&A資金としては手元キャッシュか、もしくは借入金で賄う方針としている。このため、今後もM&A案件があれば一時的に財務体質が悪化する可能性はあるものの、超低金利が長期化する状況下において、財務レバレッジを効かせた投資戦略は有効と考えられる。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

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