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【注目トピックス 日本株】アップル Research Memo(5):成長戦略はタイをハブ拠点とした事業展開

2016年3月24日 16:44

■中期的な経営戦略

○アップルインターナショナル<2788>のタイにおける経営戦略
タイを基軸にした同社の成長戦略は、タイからの自動車輸出の拡大とオートオークション事業の拡充になる。

タイが東南アジアの自動車産業のハブ拠点となっていることから、同国を軸に中古車輸出事業を展開する。AEC内の関税が撤廃されたため、タイから近隣諸国に売る。消費者のジャパン・クオリティへの評価は、“メイド・イン・ジャパン”だけでなく“メイド・バイ・ジャパン”でも確立してきたことから、日本メーカーのタイ製中古車の輸出を伸ばしていく。ピックアップトラックは、アフリカや南米でも一番の売れ筋商品である。タイからの輸出でアフリカや南米市場向けの販売ルートが築かれているため、そのチャネルを日本からの中古車輸出にも活用する。

○タイのオートオークション事業
タイでは、Apple Auto Auction (Thailand) Company Limitedがオートオークション事業を行っている。首都バンコクにメイン・オークション会場を置き、地方11ヶ所にサテライト会場を配し、合計12ヶ所でオートオークション会場を運営している。

タイにおける2015年のオークション総出荷台数は29万台であったが、Apple Auto Auctionが扱った6万5000台はトップの22.5%を占めた。オートオークションのやり方は日本と同じだが、1日当たりの出品台数は、日本の1万台超に対し、タイは約600台と少ない。通信網が完備されておらず、大半はスマートフォンを利用しての参加になる。現地の状況に合わせて、セリのスピードを遅くし、手セリも残している。通信インフラの整備が進み、オークション業務に慣れれば、セリのスピードを上げることが可能になろう。

Apple Auto Auctionの出荷台数における出品者別構成比は、金融機関が85.2%、レンタカー会社が11.4%、中古車ディーラーが1.4%、保険会社が1.3%、エンドユーザーが0.2%、その他0.5%であった。金融機関のウエイトが極めて高い。

Apple Auto Auction (Thailand) Company Limitedは、タナチャート銀行グループとの合弁会社になる。設立時の外資に対する出資制限を受け、同社の所有株比率は34.4%にとどまり、持分法適用会社になる。2年前に、パートナー企業から株式譲渡の合意を得て、100%子会社化の申請をしたものの、2014年5月に軍の暫定政権に変わり、凍結されたままになっている。

Apple Auto Auction (Thailand) Company Limitedは、2015年12月期に邦貨換算(1THB=約3.3円)で売上高977百万円、営業利益261百万円、売上高営業利益率26.7%を計上した。2015年12月期の同社連結利益への寄与は持ち株比率の関係で1億円弱であった。

オークション会場の運営は、出品料、落札料、成約料を徴収するフィービジネスであるため、一定水準のボリュームを確保できれば、安定的に高収益を上げることができるビジネスモデルになる。同社は、タイでトップ企業を育て上げた。タイの役員会に使用される資料は78頁にも及び、詳細なデータ分析を行っている。今後は、インドネシアなど近隣諸国で、同様の事業展開を計画している。タイに構築したITシステムが活用できるため、初期コストを抑え、準備期間を短縮することが可能になろう。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 瀬川 健)

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