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【注目トピックス 日本株】カイオム Research Memo(8):戦略的アライアンスによりADLib®システムと他の創薬技術の融合を図る

2016年3月25日 16:19

■今後の事業戦略について

(2)成長戦略

今後の成長戦略としてカイオム・バイオサイエンス<4583>は「戦略的アライアンスの推進による創薬基盤技術の強化」及び「パイプラインの拡充」を2本柱として注力していく方針だ。

戦略的アライアンスとして、ADLib®システムと他の創薬技術の融合を図ることで、創薬基盤技術を強化し、有望な医薬シーズの獲得を進めていく。既に、アカデミアや国内製薬企業等との共同研究による創薬開発技術の採用・導入、リブテックの吸収合併による薬効評価やリード抗体の導出に向けたノウハウを吸収し、2015年には感染症領域でリード抗体の作製・開発実績があるイーベック社に資本参加した。今後もADLib®システムと相補的な技術を持つ企業のとの提携などは積極的に進め、従来技術では獲得が極めて困難なファーストインクラス抗体の作製に重点的に取り組み、パイプラインの拡充に取り組んでいく考えだ。

また、パイプラインの導出戦略について、従来は前臨床開発段階で導出活動を行っていたが、今後はリード抗体の価値を最大化できるよう、初期臨床開発段階まで自社で行っていくことも検討していく方針を示した。現在、導出活動を行っているパイプラインは「LIV-1205」「LIV-2008」「抗セマフォリン3A抗体」の3つある。このうち、「LIV-1205」はADC領域で2015年にADCT社にオプションライセンス契約を締結したが、「LIV-1205」単独での導出活動も継続して行っている。また、「LIV-2008」に関しては単独、及びADC領域での導出活動を行っている。

○LIV-1205
「LIV-1205」は肝がん等の難治性がんを標的としたファーストインクラスの治療用抗体候補で、細胞膜タンパク質のDLK-1がターゲットとなる。DLK-1は正常な組織ではほとんど発現せず、がん細胞において発現が増大することから、副作用の少ない治療薬として開発が期待されている。「LIV-1205」は単独でも動物モデルにおいて、顕著な腫瘍増殖阻害効果を示す結果が得られている。

○LIV-2008
「LIV-2008」は多くの固形がんを標的としたベストインクラスの治療用抗体候補となる。ターゲットは細胞膜タンパク質のTROP-2であり、異なるエピトープ※を認識する2つの開発候補品が存在する。TROP-2は、様々な固形がんで発現が増大することが確認されており、がん治療のターゲットとして注目されている分子である。「LIV-2008」は単独でも動物モデルにおいて、複数のがん種に対し、顕著な腫瘍増殖阻害効果を示す結果が得られている。また、「LIV-2008b」は、標的抗原に結合した後でがん細胞内に取り込まれるインターナリゼーション活性を有しているため、ADC(抗体薬物複合体)抗体としての開発も期待されている。

※エピトープ:抗体が認識する抗原の一部分のこと。

3月14日の同社のIR情報にあるように、LIV-2008bについてADCT社とADC開発用途での全世界における独占的な開発・販売権に関するオプション契約を締結した旨を発表した。なお、契約の総額は110億円となっている。今後、ADCT社による本抗体の評価が行われることになる。

昨年5月に、ADCT社とLIV-1205でオプション契約を締結しているが、更に追加でオプション契約を締結できたことは、同社にとって開発候補抗体が評価される事も期待され、また、今後これら2製品に続く抗体の導出が望まれるところである。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

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