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“不動産女王”だった樹木希林さんの家族を幸せにする相続術

少なくともマンション3つに戸建て5つを所有していた樹木希林さん(写真:時事通信フォト)

少なくともマンション3つに戸建て5つを所有していた樹木希林さん(写真:時事通信フォト)

《ローン返済が終わってからは義理で仕事をしていたの。目指すものもなければ、役作りの努力もしないタイプ。ずうずうしい人間です》

 全身がん闘病の末、この世を去る1か月前の2018年8月、樹木希林さん(享年75)は、地方紙のインタビューにこう答えていた。1月28日に発売された『樹木希林 120の遺言』(宝島社)に収められた“遺言”の1つである。

 極力服を買わず、手土産も断るなど「物を持たない生活」にこだわった樹木さん。そんな彼女が、ローンを組んででも持つことにこだわったのが不動産だった。

「樹木さんは若い頃から不動産が趣味でした。女優を始めて間もない21才で初めて東京・大田区に戸建てを購入し、その後も売買を続けていましたね。“女優になっていちばんよかったのは、住宅ローンを早く返せたこと”と言い、目の病気で入院した際は、“お見舞いの品はいらないから、不動産屋のチラシを持ってきて”と頼むほどだったそうです」(芸能関係者)

 忙しい日々の合間を縫って、有名人が住むマンションや戸建てを見学していた樹木さんは、親しい人にもアドバイスを繰り返していた。

「樹木さんは口癖のように、“芸能人は生活の保証がないから、お金があるうちに不動産を買うべき”と言っていました。娘の也哉子さん(42才)、本木雅弘さん(53才)夫妻にも“年金のつもりで家賃収入をいただきなさい”と勧めて、本木さんは都内に高級マンションの一室を購入。後にこのマンションは、洗脳騒動があった元オセロの中島知子さん(47才)が住んだことで有名になりました」(前出・芸能関係者)

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