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【注目トピックス 経済総合】NYの視点:米国経済の成長加速期待は依然乏しく

2016年5月3日 7:25

本年に入り、米国経済の成長への見通しが低迷している。米供給管理協会(ISM)が発表した全米の製造業活動を示す4月ISM製造業景況指数は50.8と、3月51.8から低下し市場予想の51.4を下回った。活動の拡大と縮小の境目となる50はかろうじて2ヶ月連続で上回った。

主要項目である新規受注は55.8と、3月の58.3から低下。雇用は49.2と3月の48.1から上昇したものの5カ月連続で50を下回った。価格は59.0と2ヶ月連続で50を上回り、3月の51.5からも上昇したことは朗報。輸出も52.5と、3月の52.0から上昇、輸入は50.0と、3月の49.5から回復した。

一方、民間のマークイットが発表した4月の米国製造業PMIは50.8と2009年9月以降の低水準に落ち込んだ。マークイットのチーフエコノミストによると、製造業の悪化がとどまる兆候が見られず生産は年換算で3%減少。雇用も各月1万人ペースでの削減を示していると指摘した。4-6月期の成長は、低調な1-3月期から回復するどころか一段と悪化する兆候が見られると警告。4-6月期GDPが果たして1-3月期の失速から成長回復できるかどうかが焦点となると悲観的な見方を示した。

米国勢調査局が3月の建設支出を発表後、アトランタ連銀は国内総生産(GDP)4-6月期見通しを1.8%成長と発表した。同連銀の見通しには正確性で定評がある。アナリストは、居住住宅投資の成長見通しと、低調なISM製造業を受けた消費や設備投資の減少見通しが相殺されると指摘。

今週末には米労働省が4月の雇用指標の発表を予定している。連邦公開市場委員会(FOMC)のメンバーを含めて、米国の労働市場は順調な回復を継続しているとの見解で一致。予想を上回ったとしてもある程度織り込み済みで、米国の経済の成長が遅くFOMCの利上げペースも一段と遅れるとの市場の見解を大幅に変える可能性は少ないと見られ、引き続きドルの圧力となりそうだ。

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