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【コラム【EMW】】【中国の視点】混迷するブラジル:政権交代でプラス成長回復か、期待薄の声も

2016年5月12日 8:27

ブラジル中央銀行がエコノミスト約100人を対象に実施した最新調査では、今年の成長率予想が前回の-3.89%から-3.86%にやや上方修正された。汚職疑惑に絡んでいるルセフ大統領の退陣期待が高まっていることが上方修正の背景にある。

ルセフ政権の弾劾案に対する支持率が高まれば、同国の株式市場や通貨レアルも上昇に転じる傾向がみられた。多くの市場関係者は、政権交代が実現されれば、ブラジル経済が来年にもプラス成長に回復すると期待している。

ただ、中国の専門家は、ルセフ政権だけでなく、歴代政権が汚職に絡んでおり、ルセフ政権だけを弾劾することはやや難しいと指摘した。また、新大統領の候補となるテメル副大統領も目覚しい景気対策を公表しておらず、次回の大統領選挙となる2019年1月1日までの残存期間で政権を交代しても大幅な景気回復が期待できないとの見方を示した。

また、ブラジル国内で行われた世論調査では、テメル副大統領の景気対策について、ブラジル経済を回復させることに対する期待が薄いとの声が多数であると報告された。

なお、ルセフ大統領は石油大手ペトロブラス(ブラジル石油公社)の汚職問題に関与した疑惑が浮上しているほか、現政権は2014年選挙での違法献金問題も指摘されている。ブラジル議会上院でルセフ大統領に対する弾劾法廷を設置することで過半数が賛成すれば、ルセフ大統領は180日間の職務停止することになる。

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