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【注目トピックス 経済総合】NYの視点:米6月FOMCでの利上げ確率が上昇

2016年5月18日 7:21

市場では6月の利上げ確率が上昇した。鉱工業生産の改善やインフレ率の上昇が年内の利上げを正当化する結果となった。米国の4月鉱工業生産は前月比0.7%増と、3か月ぶりのプラスに改善したほか、2014年11月来で最大の伸びを記録。設備稼働率も75.4%と3月の74.9%から上昇した。米労働省が発表した4月消費者物価指数(CPI)は前月比0.4%上昇と、2013年2月以降ほぼ3年ぶりの高水準となった。変動の激しいエネルギーや食料品を除いたコアCPIは前年比で2.1%上昇と、3月の2.2%から失速したものの依然2%台を6ヶ月連続で維持。

英国の欧州連合(EU)離脱に是非を問う国民投票という不透明感が強く、6月の連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げは依然「困難」との見方が大半だ。万が一、英国がEU離脱した場合、英国や欧州だけでなく悪影響が世界の金融市場や経済に発展しかねない。ただ、金利先物市場での6月の利上げ確率は再び2桁台を回復。12月の確率も65.6%と本年に入り初めての60%台となった。

サンフランシスコ連銀のウィリアムズ総裁、アトランタ連銀のロックハート総裁はともに、本年2-3回の利上げが妥当だとの見解を表明。ロックハート総裁は「市場は私の見通しよりも一段と悲観的だ」と主張し、「英国のEU離脱の是非を問う国民投票前の利上げも除外しない」と6月の利上げの可能性を示唆した。ウィリアムズ総裁、ロックハート総裁、タカ派として知られる米リッチモンド連銀のラッカー総裁、今まで利上げに慎重な姿勢を示していた米ダラス連銀のカプラン総裁も含めて、「指標は6月も含めて次回数会合での利上げの強い根拠となる」との見方。ウィリアムズ総裁は先週末の講演でも、6月FOMCを始め、7月、9月会合での利上げは依然可能だと主張している。さらに、2016年の利上げが遅れた場合、その分来年2017年に多くの利上げを実施することになると警告した。FRBは利上げの先送りを見込んでいる市場を驚かすことに「過剰に神経質になるべきではない」とも指摘している。通常はハト派として知られるボストン連銀のローゼングレン総裁も、「現在の経済の状況からすると金利は低すぎる」との考えで、「市場は米国経済に関してネガティブ過ぎる」と言及している。

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