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【注目トピックス 経済総合】NYの視点:米FOMC、6月の利上げ確率を5分5分に、市場との駆け引きが続く

2016年5月19日 7:17

米連邦準備制度理事会(FRB)が公表した4月開催分の議事録では、ほとんど(most)のメンバーが「もし経済が正当化した場合、6月FOMCで追加利上げを実施する可能性がある」と見ていることが明らかになった。「多くのメンバーは世界リスクを綿密に監視する必要性を認識している」としたものの、世界のリスクは3月以降低下したとの見方。4-6月期経済の成長ペースが加速し、労働市場の状況が引き続き強まり、さらにインフレが2%目標に向けて前進した場合、FOMCは6月の会合で追加利上げを決定する可能性がある。

4-6月期の国内総生産(GDP)は7月にならないと発表されない。従って、6月14-15日に開催されるFOMCに向けて以下のイベントが6月の利上げの鍵を握ることになる。

5月
19日 -ダドリーNY連銀総裁、フィッシャー米FRB副議長の講演
23日- 米5月Markit製造業 PMI
25日- 米4月前渡商品貿易収支
26日- 米4月耐久財受注
27日- 米1−3月期GDP改定値 (予想前期比年率+0.8%、2015年10−12月期+1.4%)
27日- イエレンFRB議長講演
31日- 米4月PCEインフレ,個人所得、支出
31日- 米・5月消費者信頼感指数

6月
1日- 米5月ISM製造業景況指数、ベージュブック
3日- 米5月雇用統計
6日- イエレンFRB議長講演
8日- 米4月 JOLTS指数
10日- 米6月ミシガン大消費者信頼感指数
14日- 米5月小売売上高、企業在庫

議事録では、「数人のメンバーは市場の6月の利上げ見通しが過度に低いことを懸念した」と指摘されている。2016年の投票権を有し通常はハト派として知られるボストン連銀のローゼングレン総裁は事前の講演で、「市場は米国経済に関してネガティブ過ぎる」と言及。市場にサプライズを与えることを好まないFOMCは金利先物市場で6月の利上げ確率が0%近くまで低下したため、多くのメンバーが市場の利上げ見通しを引きあげるよう努めていたと考えられる。6月の利上げの選択肢をオープンにとどめたいFOMCは市場の6月利上げ確率を少なくとも5分5分に引き上げたいと見られる。

同時に、6月の利上げを100%織り込む状況ではない。議事録では「金融安定に対処するために金融政策を使用することを完全に除外すべきではないことで合意した」と指摘。そういったリスクはFRBの2つの責務での目標達成において脅威となるとつけ加えた。金融市場が混乱した場合、利上げが先送りされる可能性も残る。市場とFRBの駆け引きは続く。

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