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【注目トピックス 日本株】カルナバイオサイエンス<4572>—キナーゼ タンパク質製造販売や、創薬を自ら行うバイオベンチャー

2016年6月17日 18:27

ラジオNIKKEI マーケットプレスの『フィスコ presents 注目企業分析』6月9 日放送において、カルナバイオサイエンス<4572>を取り上げている。主な内容は以下の通り。

■会社概要

細胞内のシグナル伝達物質であるキナーゼ タンパク質の製造販売や受託サービスなどを、製薬企業、バイオベンチャーおよび大学等の公的研究機関に対して提供する創薬支援事業と、アンメット・メディカル・ニーズ(いまだに治療法が見つかっていない疾患に対する医療ニーズのこと)が高い疾患を対象としたキナーゼ阻害薬の創薬を自ら行うバイオベンチャー。

■キナーゼとは

キナーゼとは、ヒトの体は約60兆個の細胞から構成されており、その細胞内に518種類のキナーゼが存在するといわれている。細胞の表面には様々な情報伝達に必要なアンテナのようなもの(受容体)があり、細胞間で信号のやり取りをしている。主にこの信号を伝達しているのが、キナーゼ。 正常なキナーゼは、細胞の増殖、分裂、死亡等の指令を出す。異常なキナーゼは、外部からの刺激に関係なく、突如、細胞の増殖等の指令を出す。指令を出し続けるので、必要以上に細胞が増殖等する。これを治療するのが、キナーゼ阻害薬。

■事業戦略としては

世界最高水準にあるキナーゼタンパク質の作製技術およびこのキナーゼの働きを化合物が阻害するかしないかを評価する測定技術をコアにした創薬支援事業により安定した収益を獲得し、この獲得した収益を先行投資することによって創薬の研究開発を進めるというものである。

そして、研究開発により創製された医薬品候補化合物を製薬企業等に導出する実績を増やしていくことにより、将来の大きなリターンを得る戦略となっている。2015 年12 月期は初めての導出実績ができたことで、今後の導出契約締結についての期待も高まっている。2016 年2 月には、米国に新たな研究拠点「カルナバイオC-Lab」を開設したが、同拠点はバイオベンチャーやアカデミアなどが多く集積するエリアであり、先進的な技術の獲得や開発が期待されるだけでなく、現地企業やアカデミアとの人的ネットワークを構築する拠点ともなるだけに、将来の導出活動を進めるに当たって、開設の意義は大きいと見ており、今後の展開が注目される。

■足元の業績

2016年12月期第1四半期(1-3月)決算は、売上高が前年同期比32.6%減の2.25億円、営業損失が1.14億円、経常損失が1.21億円、四半期純損失が0.11億円の赤字だった。
創薬支援事業では、キナーゼタンパク質の販売、アッセイ開発、プロファイリング・スクリーニングサービス及びセルベースアッセイサービスの提供等により、創薬支援事業の売上高が2.25億円、営業利益が0.76億円。創薬事業は売上高の計上はなく、営業損失は1.90億円だった。

CDC7阻害薬AS-141は前臨床段階にあり、各種GLP試験や、治験薬GMPに準拠した治験用原薬の合成などを実施しており、引き続き精力的に進める計画。国立研究開発法人国立がん研究センターとの共同研究テーマであるTNIK阻害薬NCB-0846は、日本医療研究開発機構(AMED)が実施する創薬ブースター(創薬総合支援事業)の支援課題として、国立がん研究センターが中心となり前臨床試験を実施していく。また、広島大学と白血病幹細胞を標的とした共同研究では、順調にリード化合物の最適化を行っている。

その他疾患領域では、北里大学と共同で実施している次世代抗マラリア薬の開発が順調に進んでいるほか、その他の最適化段階にあるテーマに関しても、前臨床候補化合物を獲するまでの探索研究段階にある。

■株価動向

5月下旬にカナダで新規抗がん剤の開発を手掛けるプロナイ・セラピューティクスとライセンス契約を締結したと発表。これを受けてストップ高をつけて、4月高値水準を捉えていました。その後は調整をみせていますが、25日線が支持線として機能する格好での下げ渋りから、緩やかなリバウンドをみせてきています。直近急伸の反動による需給整理はいちじゅんしたことから、目先は仕切り直しが意識されそうです。

ラジオNIKKEI マーケットプレス
『フィスコ presents 注目企業分析』毎週月・木曜14:30~14:45放送

<SF>

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