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【注目トピックス 日本株】イーレックス Research Memo(3):2019年3月期に売上高1,000億円を目指す

2016年6月20日 16:29

■新中期経営計画『Dash 1000』の詳細

(1)策定の背景と経営目標及び業績計画

イーレックス<9517>は2017年3月期〜2019年3月期の新3ヶ年中期経営計画『Dash 1000』を策定した。同社は1年前に2016年3月期〜2018年3月期の3ヶ年中期経営計画『Challenge 500』を策定したが、2016年3月期の実績を踏まえて、経営目標の水準を一段引き上げたものに計画を巻き直した。

中期経営計画のタイトルが示すように、経営目標の中の売上高目標が500億円から1,000億円に引き上げられた点が最も大きな違いだ。また、新中期経営計画では収益目標として売上高営業利益率10%が新たに掲げられた。財務目標としてのROE20%と配当目標としての配当性向20%は前中期経営計画と同じだ。

新中期経営計画『Dash 1000』の業績計画は、前中期経営計画から大きく引き上げられ、最終年度の2019年3月期には、売上高67,339百万円、営業利益7,354百万円、営業利益率10%が計画されている。2016年3月期を起点とし2019年3月期までの3年間の年平均成長率(CAGR)は、売上高が43.3%、営業利益が62.2%と非常に高くなっている。

(2)『Dash 1000』の全体像

同社は新電力(PPS)であり、自社発電及び外部調達した電力を外部に販売(小売り及び卸売)するという事業モデルには何ら変更はない。新中期経営計画の重点施策は「競争力のある電源確保と収益重視の小売事業」など5点が掲げられている。

弊社では、5つの重点施策のエッセンスを抜き出すと特に重要なポイントは電源確保、販売戦略、及び発電と販売の中間に新設されたトレーディング部門の3点だと考えている。言うまでもなく、この3点こそが同社の収益に直接影響を与える要素だ。

同社の川上(発電事業)から川下(小売事業)までの現状を俯瞰した、言わば『イーレックス At a Glance』を見ると、電源確保については、現状はバイオマス方式による自社発電とIPP企業(発電事業者)からの相対取引による仕入れ、及び日本卸電力取引所(JEPX)からの仕入れの3ルートで調達している。

販売については、1,200店の代理店に加えてLPG販社や(株)タニタグループ、通信事業者との提携を行い、高圧分野(工場やスーパー、オフィスなど)と低圧分野(一般家庭、小規模商店など)の双方への小売を行っている。顧客数はそれぞれ8,000超と11,000超となっている。

“需給の最適化と収益力確保”は新設されたトレーディング部門の担当領域となる。需給調整作業は貯めておけないという電気の特性上、必要不可欠の作業であるが、同社はそれを “作業”から“事業”に進化させて収益源化しようと考えている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)

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