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【注目トピックス 日本株】シュッピン Research Memo(3):中古品と新品を同時・並列に扱うことがビジネスモデルの特徴

2016年7月8日 15:29

■成長軌道回復に向けた取り組み

(1)中古品買取加速のための施策と現状のアップデート

シュッピン<3179>のビジネスモデルの特徴は中古品と新品を同時・並列に扱うことにある。消費者の視点からは高品質廉価の中古品と新品を比べながらベストミクスの買い物ができる。一方、同社の視点からは、中古品を触媒にして新品の販売を拡大させ、新品だけあるいは中古品だけを扱うケースと比較した場合に比べ、より速いペースでの成長を実現できるというメリットがある。したがって、同社のビジネスモデルで最も重要な点は、中古品の確保にある、というのが弊社の理解だ。

同社は中古品の買取強化策として、2013年7月に「ワンプライス買取」を、2014年9月に「先取交換」を導入した。「ワンプライス買取」は機種ごとの買取価格を明示することで、交渉の余地をなくし、ネットでの買取でも不利を排し、また交渉の時間を省けるという環境づくりを目指したものだ。「先取交換」は手持ちの機材を下取りに出して購入する場合、先に購入品が届いてから下取品を渡せば良いという仕組みだ。これは手元から機材がなくなる状況をなくすことでユーザーの不安を取り除き、取引を促進させることを狙ったものだ。これらの施策はカメラと時計において適用されている(ワンプライス買取は高級文具と自転車でも適用)。

2つの施策はいずれも明確な効果を発揮し、カメラのEC買取額は、実額及びEC買取率(カメラの全買取額に占めるEC買取額の割合)の両方において、明確に右肩上がりのトレンドを描いている。

同社の中古買取のペースは新製品の販売にリードされるケースもある。大型新製品が発売されたタイミングで下取り需要が増えるためだ。2016年3月と4月に、ニコン<7731>からD5、キヤノン<7751>から1D X MarkIIというフラッグシップ機が発売された。ともにカメラボディが60万円台の高級機であり、同社にも数百台/月の単位で注文が来ているもようだ。これらは一時的に新品比率を押し上げる(粗利益率には押し下げ圧力)ことになる。しかしながら、これらの大型機種の販売の裏側では、下取り需要も着実に取り込めているもようで、今後の中古機販売に弾みがつくと期待される。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)

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