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【注目トピックス 日本株】Eストアー Research Memo(6):事業の注力・非注力のメリハリをつけた投資が収益改善に寄与

2016年7月12日 16:28

■業績動向

(1) 2016年3月期決算の分析

Eストアー<4304>の2016年3月期連結決算は、売上高5,723百万円(前期比0.8%減)、営業利益619百万円(同8.3%増)、経常利益620百万円(同7.7%増)、当期純利益403百万円(同21.1%増)と減収増益で着地した。事前の会社予想との比較では、売上高は3.3%の未達となったが、営業利益以下の各利益項目は軒並み、事前予想に対して90%前後上回った。

2016年3月期決算を総括すると、伸ばしたいと考える事業(販促事業)で順調に収益が拡大・改善した一方、次代の成長のための先行投資が想定よりも進まなかったために利益が期初予想を大きく上回る結果となった。また、事業の注力・非注力のメリハリをつけた投資・費用投下を行ったことも、全社の収益改善に寄与した。先行投資の遅れは長い目で見ればマイナスだが、一部は着実に実行されており、2017年3月期以降、十分取り戻し得ると弊社では考えている。

売上高が前期との比較、及び事前予想との比較でマイナスとなった要因は、連結子会社のプレシジョンマーケティングを、2016年1月に連結子会社から外した影響によるものだ。プレシジョンマーケティングの連結決算への3四半期分の寄与分は売上高で1,063百万円であった。同社単体の売上高は前期比7.5%増の4,660百万円で、この数字が同社の実態をよく表していると言える。

第4四半期に連結を解除したため、単体決算についても詳述する。2016年3月期の売上高は4,660百万円(前期比7.5%増)、営業利益629百万円(同12.5%増)と増収増益で着地した。

増収となった要因は、顧客の販促にリソース及び投資を集中させたことが奏功したためである。単体ベースの販促事業の売上高は582百万円と前期比231百万円の増収となった。

利益についての注目点は2つある。前期比較で増益となった要因は、メディア事業に対する投資を大幅縮小したことが主たる要因だ。投資縮小の結果、メディア事業の営業利益は前期比126百万円改善した。もう一つのポイントは、期初予想を大きく上回って着地したことだ。同社は販促事業の強化を目的に人材投資を中心とした先行投資を計画していたが、未消化に終わった。これが対計画比で利益を大きく押し上げた要因だ。

前述したように、販促事業の順調な拡大による増収は素直にポジティブだと弊社では評価している。先行投資の未消化は質を追求した結果であり、そのスタンスは今後も堅持されるべきと考えている。限られた人的リソースのなかで着実に売り上げを伸ばしたことで、将来への期待が一段と高まってきたと言えよう。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)

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