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投資でみんなが儲かる話なんてないということ

2016年7月28日 19:00

「FXで車1台買えるくらい儲かった!」「同期のあいつは株で月収分くらい稼いでいるらしい」「家事の空いた時間で月数万円は確実みたい」──だいたい投資を始める理由はこんなところからではないでしょうか? 実は私も同じようなものでした。

 必死で働いて月20万円。それが1日で稼げる。しかもPC(いまはスマホですかね)の前でクリックするだけで。まさに夢のような方法ですね。

 私も確認しましたよ。「どの銘柄買ったらいいの?」「FXは口座を開設したらいいの?」「いくら入金すればいいの?」……。

 結果的に、当時私が聞いた人々の中に「稼ぎ続ける」ことができた人は一人もいませんでした。

 そうなんです。重要なポイントは「稼いだことがある」ではなく「稼ぎ続けることができる」ということなのです。

 今日はそんな話ができればと思います。

負けた「理由」を知る

・「xxxx」という株を買ってたまたま3倍になった
・「豪ドル円」を安値で買ってたまたま売買益とスワップ益まで両方取れた
・「ドル円」をたまたま120円で売ったら利益が出ていた

 どれも「たまたま」と入っていますが、狙ったとは言い難い理由なき取引です。どうでしょう?またこの調子で次も利益を狙うことはできると思いますか?

 きっとできないですね。今回はたまたまうまくいきましたが必ず負けるときがきます。そしてその負けは全く学習しない修正の効かない負けなのです。

 なぜなら「負けた理由」がわからないから。

 スポーツも将棋などもそうですが、全て失敗から学んで強くなるものですよね。投資だって同じです。自分の失敗こそが最も勉強になる。

 その失敗の原因が何かわからない多くの人は、こう思っています。

* * *

「私が買うと下がって、売ると上がる」──きっと相場の神様が私にいじわるをしているんだ。
「私にはもともと相場観がないんだ」──だから常に逆の動きをするんだ。負けるのはしょうがない。向いていないんだ。

* * *

 こういう人は一生勝てません。でも意外と多いのも事実。

 何から始めたら良いのかというと、「負けた理由がわかるようにする」ことです。

 つまり、売買するときに必ず「理由」をもつこと。

「ドル円が前回高値を抜けてきたから」
「ユーロドルが日足のトレンドラインを割ってきたから」
「ユーロ円が節目の120円を抜けられなかったから」

 これらの条件は「複数あって」「自分のルール化」されているべきなのですが、その話はまた別の機会にしましょう。

 少なくとも売買するときには必ずこういった「理由」があるはず。その「理由」を明確にしてすべて記録しましょう。

 数値は違っていても、同じ理由で最低10回以上取引しなければ間違っているのかどうかさえもわからないですよね?

 本当は200回以上やらないと「大数の法則」的には確率と言えないと言われてしまいそうですが、まずはいいのです。10回同じ方法で売買する。これだけでも骨の折れることだと思いますので。

負けた「理由」を分析する

 第一段階として負けた「理由」を知ることができましたね。そうしたら、次は「理由」を分析するチャンスです。

 これが自分の取引の理由を記録しておく最大のポイントです。

【1】売買の理由が間違っていた

 例えば、ドル円が100円で底打った(これ以上安くならない)と思い買ったが、その後96円まで下がってしまった。

 この場合は「100円で底打ったと思った」この予想が外れていますね。ここでの反省ポイントはなんでしょう?

 なぜ「100円で底打った」と思ったのか? その理由が必要ですね。それに「IF(もし)」底でなかったら? という別のシナリオを描かなかったところも反省点です。(シナリオについても別の記事でご案内しましょう)

【2】損切りポイントが間違っていた

 ドル円は上昇する。そのために買っていたが、一時的な急落でロスカット(損切り)した。しかしながら、当初の想定通りドル円は値を戻し上昇を続けた。

 この場合の反省点は「ドル円の上昇」をどれくらいの期間と下落幅を見込んでいたか?ということになります。方向性は合っているのに負けてしまう。多くの方が悩むポイントであると思います。

 これもまずは「理由」を記録することによって明確になると同時に「決済」「ロスカット」についても同様に理由を記録することで自分の取引の傾向がつかめるようになります。

「日足の変動幅をみながらロスカットを決めよう」
「想定期間のわりにロスカットポイントが浅かったからもう少し深くおくことにしよう」
「前回安値や長期的なポイントの価格は意識しよう」

 など複数の取引から自分へのアドバイスが湧いてきます。これはどこにも書いていない、あなただけのものです。そしてそれが最も取引パフォーマンスを向上させます。

今回のまとめ

 性格も生活も投資資金も異なるみなさんが同じ投資手法、スタンスでみんなが儲かる、そんな夢のような方法はありません。何よりも自分(の取引)と向きあう。これが最も最短であり、最高の方法だと思います。

 これから少しずつこちらでコラムをご寄稿させていただく予定ですのでおつきあいいただければ幸いです。

 ぜひ公式ブログ「為替王子川島寛貴のFXで副業から本業へ(~そして伝説へ~)」もご覧ください。

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▽川島寛貴(かわしま・ひろたか)

「みんなの株式」創業メンバーとして多くの億トレーダーやアナリストから得た知識やテクニックを提供。現在はIEYASU株式会社を創業し無料の勤怠管理システムを手がける。投資アドバイザーとしてセミナー講師などもこなす通称「為替王子」。公式ブログは「為替王子川島寛貴のFXで副業から本業へ(~そして伝説へ~)」。無料クラウド勤怠管理のIEYASUはhttps://www.ieyasu.co/

 

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