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【注目トピックス 日本株】テクノスJPN Research Memo(2):ERP分野のトップランナー、子会社でビッグデータ事業を推進

2016年8月9日 15:29

■会社の概要・沿革

(1)会社の概要

テクノスジャパン<3666>は、ビジネスコンサルから分析・設計、開発・導入、保守に至る一連の情報システムソリューションサービス事業をメイン事業として展開する独立系のITサービス企業。会社設立時に「真のソリューションを提供していくために“独立系”を貫く」、「次の時代の基幹業務システムを構築していくためにITの新潮流や最先端技術に積極的に対応していく」、「海外を舞台に活躍しようとしている日本企業を積極的に支援していく」という目標を掲げ、ERPを中心としたユーザー企業の経営課題を解決するソリューションを提供することにより、事業規模を拡大、成長を遂げてきた。主力のSAP ERPは製造業を中心に100社以上の導入実績があり、高いコンサル能力と技術力を有するほか、SAP認定保有資格者数は全国第9位、従業員1,000名未満の企業でトップという企業集団へ成長し、ERP分野のトップランナーとしての地位を不動のものにしている。さらに、子会社TDSEが成長ドライバーとしてビッグデータ事業を推進しており、同社の強みであるERPと連動したソリューションを提供することで差別化を図り、グループとしてユーザー企業のビッグデータ経営をコンサルから対応できる体制を構築している数少ない企業グループを形成している。

足元の同社グループは、同社のほか、TDSE、Tecnos Research of America, Inc.(以下、TRA)と沖縄テクノス(株)の3社で構成される。

(2)沿革

同社は、少人数精鋭で質の高いSIサービスを提供することを目的として、同社の代表取締役でグループ最高経営責任者(CEO)である城谷直彦(しろたになおひこ)氏を中心とする7人がソフトウェアハウスから独立し、1994年4月に設立された。以後、SAPジャパン(株)を筆頭に、東洋ビジネスエンジニアリング<4828>、日本オラクル<4716>、インフォアジャパン(株)といったERPベンダー各社と提携を行い、ERP導入支援事業体制を整備、拡充しながら事業規模を拡大。特定ベンダー製品に依存しない事業運営体制のもと、コンサルティング能力、技術力・プロジェクトマネジメント力がベンダー、ユーザーから評価され、業績が伸長し、2012年12月に大阪証券取引所JASDAQ(スタンダード)に株式を上場した(2015年6月に東京証券取引所市場第2部へ市場変更したのに続き、同年9月には同市場第1部へ市場変更)。

2012年のJASDAQ上場後は、ビッグデータ事業をERPに次ぐ第2の収益柱にするための戦略を展開。2013年9月に米国での情報収集、ベンチャー企業の発掘を目的にTRAを設立したほか、同年10月にはビッグデータ事業を担うデータサイエンティスト※集団であるテクノスデータサイエンス・マーケティング(株)(以下、TDSM)を設立し、新たな事業基盤の構築に着手。2015年に入ってから、TDSMは人工知能製品の販売を開始(2月)したほか、(株)ZMP(4月)、(株)セールスフォース・ドットコム(8月)、日本マイクロソフト(株)(9月)と相次いで業務提携を実施し、ビッグデータ事業の基盤強化、拡充を図る戦略を加速している。

※企業内外を取り巻く大量のデータを分析し、そこからビジネス的価値を生み出す役割を担う専門職種であり、経営や事業開発等に関するビジネスノウハウ、数理統計等分析技術に関する深い見識、基盤やプログラミングスキルなど幅広い知識が必要とされる職種のこと。

さらに、グループ各社の自律と融合を狙い、2016年2月にTDSMは事業拡大に向けた同社による資本増強とZMPからの増資により自動運転分野での協業関係を強化。続く同年4月にはビッグデータ解析にとどまらず、コンサルティングからシステムのエンジニアリングまで一気通貫して行える体制を整えたことをアピールするために、社名をTDSMからTDSEへ変更し、ビッグデータ事業を本格的に開始した。加えて、同社は2016年4月にIoTセキュリティ領域における協業を目的にセキュリティベンチャー企業である(株)TCSI※へ出資し、IoTのセキュリティ技術を確立する体制を整えた。

※独自の秘密分散技術を用いたデータ保護基盤「PASERI」を研究開発。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 森本 展正 )

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