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【注目トピックス 日本株】ナガイレーベ Research Memo(5):通期では全地域で増収を達成する計画

2016年8月25日 16:22

■業績動向

b)ナガイレーベン<7447>の財務状況
財務状況は引き続き安定している。2016年8月期第3四半期末の資産合計は37,909百万円となり、前期末に比べ1,098百万円減少した。流動資産は28,987百万円となり同724百万円減少したが、主な要因は現金及び預金の減少1,756百万円、有価証券の減少617百万円、受取手形及び売掛金の増加1,907百万円など。現金及び預金が減少して受取手形及び売掛金が増加しているのは季節性(第3四半期)による。固定資産は8,922百万円となり、同374百万円減少したが主に減価償却及び投資その他資産の減少による。

負債合計は4,044百万円となり、前期末に比べ169百万円減少した。主な要因は、支払手形及び買掛金の増加187百万円、未払法人税等の減少353百万円など。純資産合計は33,865百万円となり、同929百万円減少した。主な要因は、配当金の実施による利益剰余金の減少760百万円など。この結果、自己資本比率は89.3%となり前期末の89.2%からわずかだが上昇した。

(2) 2016年8月期の連結業績予想

2016年8月期の通期連結業績は、売上高が前期比2.2%増の16,500百万円、営業利益が同0.0%増の4,814百万円、経常利益が同4.3%減の4,869百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同0.3%増の3,237百万円が見込まれており、期初の予想と変わっていない。

会社が予想を変えていない理由は、まず第1四半期の遅れを第2四半期及び第3四半期で取り戻し、ほぼ予算に沿った結果となったこと。さらに不透明要因であった2016年春からの診療報酬改訂は本体が0.49%アップとなったことから、当面は安定した事業環境が続くと予想されること、加えて一部製品については既に主要顧客に対して値上げの交渉を始めており、徐々にだが値上げが浸透することで利益率は改善すると予想しているからである。したがって通期の予想については現時点では大きく懸念する必要はなさそうだ。

売上高については、主力のヘルスケアウェア、ドクターウェアに高付加価値の新製品を投入することで市場を活性化し、更新需要を確実に取り込むことと新規物件の獲得を目指す。加えて患者ウェアや手術ウェアの順調な拡大などによって増収を見込んでいる。また、地域別では中部日本以西でのシェアアップにも引き続き注力し、通期では全地域で増収を達成する計画となっている。

売上総利益率は46.0%(前期46.6%)へ低下する予想だが、海外生産比率の上昇によるプラス要因がある一方で、マイナス要因として原材料・加工賃の上昇による影響を見込んでいる。また当初は円安によるコストアップが懸念されていたが、最近では為替レートが円高に振れていることからマイナスの影響が一気に具現化することはなさそうだ。さらに同社は、「ここ数年のコストアップに対する社内努力も限界になりつつあり、そろそろ値上げを検討する時期になっている」と述べていたが、既に一部で値上げ交渉を開始している。値上げを浸透させるのは容易ではないが、同社の市場シェアが高いこと、製品に対する信頼性が高いこと、多くの競合他社が既に製品値上げを実施していることなどを考えれば、徐々にだが値上げが受け入れられる可能性は高そうだ。ただし今期についてはまだアナウンスメント効果程度にとどまっており、本格的に値上げの効果で出てくるのは来期以降になりそうだ。

販管費では、会社創業100周年関連の残りの費用などが見込まれることから、2,776百万円(前期比2.1%増)を予想している。経常利益については、前期に営業外収益で計上した為替差益(226万円)がはく落するとの前提から前期比では減益の予想となっている。期末の為替レートが前期末よりもさらに円安水準にあれば、減益幅は想定より小さくなる可能性もあるが、最近の円レートの水準からはその可能性は低そうだ。また前期に計上した特別利益(亀戸研究所の売却益30百万円)が今期は発生しないが、税制改正による法人税等の実効税率の低下により、親会社株主に帰属する当期純利益は前期比で増益が予想されている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)

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