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【注目トピックス 日本株】プラッツ Research Memo(7):中計戦略は中国・東南アジア諸国への販売強化などの3点

2016年9月16日 17:52

■中期経営計画「飛翔VI」

(1)中期経営計画の概要

プラッツ<7813>は向こう3ヶ年の中期経営計画を策定し、毎年ローリング(改定)している。現在は2017年6月期−2019年6月期の3ヶ年中期経営計画「飛翔VI」に取り組んでいるところだ。今中期経営計画での経営方針・戦略は、1)商品開発力の強化、2)中国・東南アジア諸国への販売強化、3)事業領域の拡大の3点だ。

1)の商品開発力の強化は高品質・高機能・低価格の徹底を目指すものだ。この点に関する中心施策はベトナムでの生産体制集約だ。前述したところと重なるので詳細は省略する。

2)の中国・東南アジア諸国への販売強化はここ数年の同地域の変化と密接に関連している。すなわち、高齢者施設の建設が急ピッチで進んでいるほか、日本式のレンタル事業者も出現し始めている。これは同社にとって商機拡大を意味しており、それゆえ同社は中国・東南アジア諸国への進出を急いでいる。

当面、メインのターゲットは中国となる見通しだ。日本同様、高齢化が社会的な問題となりつつあるほか、市場規模も大きいためだ。同社はこの市場に対し、現地の販売代理店を活用して販売していく方針だ。販売代理店網の構築は順調に進んでおり、現時点では5社と契約している。市場が地理的にも大きいため、今後も代理店網拡大に注力する方針だ。

中国の介護ベッド市場には、約300社の現地メーカーが存在するほか、日本の競合メーカーも進出済みだ。同社はこの市場で、「日本製でありながら低価格」を武器に切り込んでいく計画だ。現地メーカーの製品は安価な手動(クランク式)ベッドが多い。日本製品は電動で機能性に優れているが高価というイメージが出来上がっている。同社は低コスト生産に加え、中国独自のニーズを取り入れて、『日本製だけど安い』というイメージを打ち出して市場に切り込む方針だ。

3)の事業領域拡大については、現状は2つの具体的施策がある。1つは医療用(病院用)ベッド市場への進出だ。同社は2016年8月に医療用電動ベッド「P300シリーズ」を発売した。

同市場においても新機能と低価格を切り口に、既存勢力に挑むことになる。新機能とは具体的に、1)ハイバックサポート機能と2)膝のフィッティング機構の2つだ。前者は体圧の分散やずれ力の軽減、姿勢の維持などを可能とするものだ。後者は利用者の体格(大腿部の長さ)に合わせて脚の屈曲位置を2段階に調節することが可能になる仕組みだ。これら2つの機能の活用で、褥瘡(床ずれ)リスクや誤嚥リスクの低減を図ることが可能になる。同社は新機能搭載の医療用ベッドを介護ベッド同様、同等機能の他社製品に比べて低価格で販売することで、シェア拡大を狙っている。

もう1つの新商品は離床センサー(徘徊探知機)だ。この製品は、認知症患者が深夜に徘徊した際に、ベッドを離れたことを感知し、介護者に知らせることを目的としている。ポイントは人感センサーとセンサーマット(重量センサー)の2つを併用することで、誤報を減少させていることと、従来品に比べて耐久性を高めたことだ。開発・製造は外部の専門メーカーに委託しており、信頼性の高いものとなっている。同社はこれを2016年6月から販売している。こうした介護ベッドの周辺機器は、同社の今後の商品ラインナップ拡充の方向性を示唆するものと弊社では考えている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)

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