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【注目トピックス 日本株】ルネサスイーストン<9995>—新中期経営計画『PROJECT “C”』で中長期的成長の基盤確立に挑む

2016年9月27日 7:47

ラジオNIKKEIマーケットプレスの『フィスコ presents 注目企業分析』9月26日放送において、ルネサスイーストン<9995>を取り上げている。主な内容は以下の通り。

■会社概要
技術系エレクトロニクス商社で、社名が示すようにルネサスエレクトロニクス<6723> の有力特約店という立場にある。取扱商品はルネサスエレクトロニクス製半導体が中心となっているが、海外製品を中心に独自に開拓してきた商材の拡大にも力を入れている。

■2016年3月期決算
2016年3月期決算は、売上高が前期比7.5%減の783.73億円、営業利益が前期比43.4%減の9.66億円、経常利益が前期比46.0%減の9.77億円、当期純利益が前期比48.6%減の8.09億円と、減収減益で着地した。第2四半期発表時に通期予想を下方修正したが、修正予想に対しても、売上高、利益ともに未達となった。

品目別に見ると、集積回路は、自動車分野向けマイコン・リニアIC、産業分野向けロジックIC ・リニアIC などを中心に減収となった。半導体素子はダイオード、トランジスタが産業・自動車・民生の各分野向けに減少した。表示デバイス(主として液晶パネル)はアミューズメント分野の増加により、増収となった。その他の中では、光製品・EMS が産業分野向けに減少。これらの結果、売上高は前期比63.23億円(7.5%)減の783.73億円となった。

■足もとの業績
7月28日に発表した17年3月期第1四半期(16年4月-16年6月)業績は、売上高が前年同半期比7.8%減の182.01億円、営業利益が前年同期比58.4%減の1.03億円、経常利益が前年同期比57.5%減の1.07億円、四半期純利益が前年同期比79.5%減の0.35億となった。

■新中期経営計画 「PROJECT “C”」
2016年3月期で終了した中期経営計画を受け継ぐ、新中期経営計画を策定・発表した。2017年3月期から2019年3月期までの新3ヶ年中期経営計画は『PROJECT “C”』と名付けられている。新中期経営計画で掲げる業績計画は、最終年度の2019年3月期は売上高90,000 百万円、営業利益1,820百万円を予想している。
具体的な成長戦略は2017年3月期の重点施策としてすでにスタートしている。主要テーマは、a) ルネサスエレクトロニクス成長商品の売り上げ拡大:自動車・産業分野における新規成長市場への拡販強化、b) 新規ビジネスへの取り組み強化:顧客ニーズを把握したシステムソリューション提案の実行、の2点だ。これらは前中期経営計画から引き継がれている重要テーマでもある。

■a) ルネサスエレクトロニクス成長戦略商品の売り上げ拡大
ルネサスエレクトロニクスは事業ポートフォリオの選択と集中を進めているが、その中で注力分野として強化・拡大が打ち出されているのが、自動車向けと産業向けだ。同社もルネサスエレクトロニクスの特約店として、歩調を合わせて自動車・産業両市場向けの収益拡大に注力している。

かねてより、「デザイン−イン」活動を重視した営業活動を行ってきた。これは、顧客が新製品を設計する段階で顧客ニーズを満たすソリューション提案を行い、同社の取り扱うルネサスエレクトロニクス製品を顧客の新製品の仕様に組み込ませるといった方式の営業活動だ。主力の顧客事業分野である、「自動車」と「産業」の分野においてはデザイン−イン活動を通じたアプローチが非常に重要となっている。

主力であるルネサスエレクトロニクス製品は、成長分野に位置付けている自動車分野において、エンジン、トランスミッション、パワーステアリング、ADAS(先進運転支援システム)などの制御への拡販を強化。産業分野では、スマートメーター、ベッドサイドモニター、エンコーダー、セキュリティーアラームのほか、医療モニターでの採用事例なども出てきている。

■自動車分野での注目点はADAS
自動車分野での注目点はADAS が最も注目される。自動車1台に搭載されるマイコンの数は、電子制御される項目数が増加するに従って増加し、現在では高級車の場合、数百個に及ぶとされており、これが自動運転車になると1ケタ上がるとみられている。完全自動運転車の実用化はかなり先のことと考えられるが、自動ブレーキや自動駐車システムなどは既に実用化されており、これらの普及がルネサスエレクトロニクス及び同社の収益拡大につながっていくことになる。ルネサスエレクトロニクスはADAS 用に「R-Car」を製品化しており、同社はR-Car の持つ画像認識、車両認識、STOP ランプ認識や演算性能向上などの強みをアピールしながら、採用を働きかけている。

自動車向けの売上については、次期中期経営計画期間にかかる2020年3月期以降に一段の飛躍が期待される。ADAS が一段と普及し、車1 台当たりのマイコン搭載数が大きく増加すると予想されることが一番の理由だ。産業向けもまたIoT (モノのインターネット) の進展が進むことで市場拡大が期待される。その意味では、今中期経営計画期間は、次期中期経営計画に向けて水面下でどのような商談(すなわち、デザイン−イン) が行われているかという点こそが、真に重要なポイントと言えるだろう。


■b) 新規ビジネス(CSB 製品) への取り組み強化
同社はルネサスエレクトロニクスと日立グループ以外の取扱製品を、新規ビジネス、あるいはCSB(Customer Satisfaction Business:カスタマー サティスファクション
 ビジネス)と呼称している。CSB 製品の業容拡大は前中期経営計画における重要テーマの1 つであり、2016年3月期には売上高200億円を目指したが122億円で着地した。

CSB 製品の売り上げ拡大は、新中期経営計画においても引き続き重要テーマである。現実の売込み活動では、デザイン−イン活動が基本となるのはCSB 製品も同様だ。2016年3月期実績のデザイン−イン金額は153億円であった。2017年3月期はこれを200億円に拡大させる計画。

主な事例としては、IoT無線通信モジュールやAC アダプタレスノートPCを実現する超薄型カスタムトランスなど。ルネサスえっレクトニクスは26日、ウェアラブル機器や補聴器など防水、防塵等のニーズが多い小電力アプリケーション向けに、電力を非接触で送受電するワイヤレス充電システムソリューションを開発し、11月よりサンプル出荷を開始すると発表。こういった製品等も期待される。

■株価動向
株価は6月下旬に344円まで急落した後は400円を挟んでのこう着が続いている。週間形状では昨年2月以降、下降する13週、26週線が上値抵抗として意識されており、調整トレンドが継続している。ただし、ここにきて両線をとらえてきており、ボトム水準からの出遅れ修正が意識されやすいところ。

ラジオNIKKEI マーケットプレス
『フィスコ presents 注目企業分析』毎週月・木曜14:30~14:45放送


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