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【注目トピックス 日本株】サカタインクス Research Memo(1):グローバル展開と高機能・高付加価値製品拡販による数量増で収益拡大目指す

2016年9月28日 16:25

■日本で3位、北米で3位、世界で4位の大手印刷インキメーカー

サカタインクス<4633>は日本で3位、北米で3位、そして世界で4位規模の大手印刷インキメーカーである。

日本・アジア・北米・欧州市場向けに、紙媒体用インキ(新聞インキ、オフセットインキ)及びパッケージ用インキ(フレキソインキ、グラビアインキ、メタルインキ)を製造・販売する印刷インキ事業を主力として、印刷製版用材料・関連機器を仕入・販売する印刷用機材事業、インクジェットインキ、トナー、カラーフィルタ用顔料分散液、機能性コーティング剤などを製造・販売する機能性材料事業、その他事業(日本市場向け化成品関連事業、ディスプレイ関連事業、色彩機材関連事業)を展開している。

1896年創業から120年の歴史の中で培われた環境配慮型の高機能・高付加価値製品の開発力、製品の高い信頼性・品質力を強みとしている。またグローバル展開や高機能・高付加価値製品拡販によって、市場拡大余地の大きい印刷インキ(アジア)と印刷インキ(北米)が収益柱に成長している。

2016年12月期第2四半期累計の連結業績は、前年同期間調整値との比較で売上高が1.4%減、営業利益が19.9%増、経常利益が22.5%増、親会社株主に帰属する四半期純利益が121.9%増となった。円高による海外連結子会社の為替換算影響で減収だが、印刷インキ販売数量増加やコスト削減の効果で円高影響を吸収して計画超の増益だった。為替換算影響を除くベースでは売上高が4.3%増、営業利益が28.8%増、経常利益が29.8%増、親会社株主に帰属する四半期純利益が135.3%増となった。

2016年12月期通期連結業績予想(8月10日に修正)は、前年同期間調整値との比較で売上高が3.2%減、営業利益が3.6%増、経常利益が6.1%増、親会社株主に帰属する当期純利益が11.1%増としている。為替換算影響で減収だが、印刷インキ販売数量増加やコスト削減の効果で円高影響を吸収して増益予想である。想定為替レートは下期1米ドル=105円に見直して通期1米ドル=108円とした。為替換算影響を除くベースでは売上高が4.2%増、営業利益が13.3%増、経常利益が14.5%増、親会社株主に帰属する当期純利益が19.9%増となる。

国内印刷インキ市場は新聞等の紙媒体印刷物の減少で成熟イメージが強いが、パッケージ用インキ分野は需要拡大傾向を強めている。また環境配慮型の高機能・高付加価値インキへのシフトが一段と進展している。海外は人口増加や経済成長を背景として印刷インキ市場が拡大している。北米市場はフィルム製包材パッケージ分野で日本ほど環境対応や高機能化が進展していないため、環境配慮型の高機能・高付加価値インキの市場拡大余地が大きい。アジア市場は経済成長を背景としてパッケージ用インキを中心に需要拡大が期待される。またインドでは所得水準の向上や識字率の上昇なども背景として新聞需要が増加基調である。

中期経営計画(2015年4月−2017年12月)の経営目標値は、2017年12月期売上高185,000百万円、営業利益11,000百万円、経常利益12,000百万円、当期純利益7,600百万円、ROE10%以上としている。想定為替レートは1米ドル=117円である。グローバル展開の加速、地域特性に応じた製品戦略、高機能・高付加価値製品の拡販によって販売数量増による収益拡大を目指す方針だ。

世界的に環境対応型製品へシフトする流れも背景として、先行してグローバル展開した実績、各国の地域特性に合わせて製品投入するノウハウ、環境配慮型の高機能・高付加価値製品分野での高シェアを生かして、中期的に収益拡大基調と一段の高収益化が期待される。

連結配当性向は20%前後から30%前後の範囲を目安としている。また毎年12月末現在の株主を対象として株主優待制度を実施している。2016年12月期配当予想(8月10日に増額修正)は期末に創業120周年記念配当2円を実施して年間28円(第2四半期末13円、期末15円)とした。前回予想の年間26円に対して2円増額、2015年12月期の年間22円に対して6円増配となる。4期連続増配で予想配当性向は21.2%となる。

■Check Point
・グローバル展開、地域特性に応じた製品戦略、高機能・高付加価値製品拡販を推進
・2016年12月期は円高影響吸収して増益・4期連続増配予想
・2016年12月期は記念配当を実施して4期連続増配予定

(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田 雅展)

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