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【注目トピックス 日本株】新晃工業 Research Memo(1):端境期を抜け、再開発需要など中期再成長局面へ

2022年1月13日 16:01

■要約

1. セントラル空調機器のトップメーカー
新晃工業<6458>は空調機器のリーディングカンパニーで、大型オフィスビルなどのセントラル空調システム向けに、空調機器を製造販売している。主力製品は空気調和機(AHU:Air Handling Unit。以下、AHU、またはヒートポンプAHUとの対比で、水AHU)とファンコイルユニット(FCU:Fan Coil Unit)で、そのほか戦略商品のヒートポンプAHUの製造販売やメンテナンスサービスも行っている。2021年3月期の製品及びサービス別の売上高構成比は、空調機器製造・販売事業(国内)53.7%、工事・サービス事業19.8%、ビル管理事業13.1%、空調機器製造・販売事業(海外)13.4%となっている。足元では東京オリンピック・パラリンピック特需の端境期に新型コロナウイルス感染症の拡大(以下、コロナ禍)の影響が重なり、厳しい事業環境が続いているが、東京や大阪の大規模再開発プロジェクト、既存ビルの更新・メンテナンス需要、拡大するデータセンター向けなど、中期的に事業環境の改善が期待される。

2. 中期経営計画「move.2025」で2025年3月期営業利益75億円を目指す
2021年に同社は中期経営計画「move.2025」を策定した。なかでもSIMA(SINKO Innovative Manufacturing of AHU)プロジェクトが目玉で、デジタル化によって製造面の効率化を図る一方、高精度な需要予測によって新たな営業スタイルを確立し、ビジネスモデルのバージョンアップを図る。SIMAプロジェクトをテコに、「水AHU強化」、「ヒートポンプAHU強化」、更新・メンテナンス需要拡大へ向けた「工事事業強化」、中国事業での利益体質の構築「中国事業強化」、「技術深耕・品質向上」といった5つの重点項目を推進する計画である。さらに、製品を通じた環境負荷低減やエネルギー資源の有効活用などESG経営を積極的に進め、2025年3月期には売上高520億円、営業利益75億円を目指すとしている。

3. 順調に進捗し始めた「move.2025」の重点項目
各重点項目の進捗は順調で、「水AHU強化」では、5Gの普及などを背景に成長が続くデータセンターの開拓を進めている。「ヒートポンプAHU強化」では、コロナ禍により換気の重要性を認識した中小規模建物向けに、ダイキン工業<6367>と共同開発した省スペース型ヒートポンプAHU「オクージオ」を提案している。「工事事業強化」では、メーカー系の強みを生かして既存建物のメンテナンス需要を確保し、収益の改善・拡大を進めている。「中国事業強化」では、安値受注競争となっており、採算重視の販売戦略に切り替えるとともに製造業や社会インフラ等へと業容を広げている。「技術深耕・品質向上」では、デジタル技術を積極的に活用して製品・サービスの品質向上を推進する一方、ファンや熱交換器(コイル)の高効率化・コンパクト化を推進することで環境負荷低減などのニーズにも対応している。

4. 2022年3月期は減益予想も、中期的に需要期入りで売上・利益は反転増加へ
2022年3月期第2四半期の業績は、売上高17,571百万円(前年同期比12.0%増)、営業利益1,829百万円(同3.0%減)となった。東京オリンピック・パラリンピック特需の端境期にコロナ禍の影響が重なったことによる環境悪化などから営業利益は減益となったが、保守的な前提でもあったことから期初予想比では超過達成となった。同社は2022年3月期業績を売上高41,500百万円(前期比5.9%増)、営業利益5,200百万円(同20.8%減)と予想しているが、下期も引き続き保守的な見方となっているため、通期業績は上方修正の可能性が高まったと言える。また、中期的に大規模再開発などにより空調機器が需要期入りする見込みで、売上・利益の反転増加が期待される。「move.2025」の目標数値も徐々に射程圏に入ってくるだろう。

■Key Points
・セントラル空調機器のトップメーカー、ヒートポンプAHUで個別空調に参入
・SIMAプロジェクトで自動化・デジタル化を進め、収益性・成長性ともに向上へ
・大規模再開発などにより中期的に需要期入り、2025年3月期営業利益75億円を目指す

(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光)

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